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掲載日:2010年4月1日

自動販売機のリユース・リサイクルシステムの開発

事業名:京都議定書目標達成産業技術開発促進事業(経済産業省補助事業)

研究開発テーマ:自動販売機のリユース・リサイクルシステムの開発

自動販売機の二酸化炭素排出量の大きいプロセス段階は、材料段階と運転段階である。その点から自動販売機のリユース(リサイクル)システムを開発することにより、現在の廃棄自販機の最大全数再利用することで、材料面および一部省エネアップグレードにより最大約68万トン/年の二酸化炭素を削減できる。その他、技術開発や、フロン置換他により、市場で稼動する250万台の飲料自販機の再利用時の改良による二酸化炭素削減及び地球温暖化の環境影響負荷を小さくでき、より多くの効果を見込める。また、弊社はシェア50%前後のトップシェアを持ち、本技術開発の社会性も考慮した。

研究期間:平成15年~平成17年

研究参加企業:富士電機リテイルシステムズ(株)

概要

平成15年度研究成果報告会での評価/質疑応答

石原委員
ウレタンの中には可塑剤とかいろいろ入っていると思うが、それを今のようなやり方でやった場合には、硫黄成分とかそういうのが全部持っていかれると思うのだが、そういういわゆる有害なものについてはどういうふうに考えているのか?

研究参加企業
それは残さ物の中に入ってきていると思うので、それについては今後もう少し調査して、それがどういうふうな形で出てくるのか見ていきたいと思っている。なお、現在の調査段階では、硫黄成分は入っていません。

石原委員
現状ではどうなっているのかというのは、全く把握はしていないのか?

研究参加企業
詳細な分析を今年やろうかということを考えている。

石原委員
油分と言っているが、一応、水との混合物が出てくると思うのだが、そこから先は分けてまた使おうという考え方なのか?

研究参加企業
例えば燃焼装置の熱を使って、水と油に分離するという方法とか、そのまま加熱するというのも一つの可能性もあるのではないかと、そういうことも今年にかけて検討していきたいと思っている。

石原委員
易分解性の部品という部分になるのだが、あれは分解した後、きれいに取れたとなると、それをまた再利用しようというコンセプトなのか?新しいものにその部品をそのまま使えるのか?

研究参加企業
そうです。できたらリユースするのが環境負荷の削減にいいと思うので、最終的にはリユースできればと思うのだが、当面はまずリサイクル、それからリユースというふうに思っている。

徳田委員
形状記憶合金を使って分解しやすくしているが、どういうメカニズムで容易にピンが取れるのか?

研究参加企業
これは板材がばね構造になっていて、それをはめ込んでいる。

古市委員
更新のレートは550万台の内の何台ぐらいか?

研究参加企業
今、年間40万台が廃棄されている。だいたい40万台作って40万台廃棄されているから、自販機の稼動台数はほとんど横ばい状態である。40万台ぐらいである。

原口委員
自動販売機はだいたい何年ぐらい使っているのか?

研究参加企業
自動販売機の場合、5年間でオーバーホールする。だいたい5年ぐらいすると汚れてきて、ボトラーの意向もあって、扉のリニューアルという形で従来動いていたが、全体をリニューアルする場合もある。5年プラスあと2年という、だいたい7年ぐらいをひとつの寿命としてやっている。

原口委員
リニューアルする時、ボディーはもう一度使うのか?

研究参加企業
そうです。7年間はだいたい使う。

原口委員
取り外すのはウレタンとアクリル板と…?

研究参加企業
それは7年後最終的にである。

原口委員
7年後は全部廃棄するのか?

研究参加企業
7年後にはだいたい廃棄する。それが最近では、長寿命化ということで、8年、9年というふうに伸びてきて、オーバーホールの期間が今まで5年だったのが、4年、3年と短くなってきて、ボトラーによってやり方が変わってきている。だからオーバーホールの間隔が少し短くなってきて、今まで2回しかやっていなかったのを3回やるようになって、最終的には7年、8年、9年ぐらいで廃棄という、そういうサイクルになっている。

原口委員
ウレタン、ポリウレタンの減容化といっても、結局熱分解で油に戻しただけで燃やすわけですね。燃やすだけならポリウレタンを最初から燃やしても一緒だから、使い道を何かうまく考えて、資源の循環という形でやるようなことも、いろいろな会社と相談してやっていただけるとよい。マテリアルリサイクルを考えていただけるように。

究参加企業
それは今いろいろなところを当って、専門の業者とも一応打合せを開始しようかと思っている。

原口委員
先ほど別の発表テーマで生分解性プラスティックの話をしていたが、あの会社と連携して何かいいもの作るなどということはできないか?いろいろな企業の連携がこういう場で起こってくると将来的にはいいと思うので、ぜひこういう機会にご検討いただきたいと思った。

研究参加企業
自動販売機の場合はホットの部分があるので、耐熱性のものを当ってやっていきたいと思っている。

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