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掲載日:2010年4月1日

ポリオレフィン系複合樹脂規格外品の原料化に係わる実用化技術開発

事業名:京都議定書目標達成産業技術開発促進事業(経済産業省補助事業)

研究開発テーマ:ポリオレフィン系複合樹脂規格外品の原料化に係わる実用化技術開発

ポリオレフィン(PO)系複合樹脂であるポリプロピレン(PP)複合材およびオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPE)の生産開始時に発生する規格外品を、再度客先にて原料として使用可能にするための基礎検討として、平成14年度地球環境保全関係産業技術開発促進事業で導入した廃棄樹脂再生系列を用い、塊状樹脂を過酷な条件下で再生処理することに伴う諸物性変化を追跡し、これらが熱に対し極めて強靭であることを実証した。

さらに、PP複合材に就き、塊状樹脂処理品を同一用途のニート原料に配合して混練造粒を行い、処理品配合率が20wt%以下であればニート原料100%に対する実用物性の低下が極めて少なく実使用に耐え得ることを確認し、既存生産系列での原料化試行の実施に至った。

研究期間:平成15年~平成16年

研究参加企業:(株)ロンビック

概要

平成15年度研究成果報告会での評価/質疑応答

原口委員
水平リサイクルとは何か?

研究参加企業
もとの用途にリサイクルすることである。

原口委員
同じ品質でか?

研究参加企業
はい。自動車であれば、自動車のある部材から自動車のその部材に戻すということである。

原口委員
BLとは何か?

研究参加企業
バッテリー・リミット・敷地境界線のこと。

原口委員
これはプラスティックそのもののリサイクルの問題だろうが、いろいろなグレードがあるが、それを水平とカスケードの両方の組み合わせで効率を上げるというような考え方はどういうふうになっているのか?

研究参加企業
技術的には一番難しいのだが、水平リサイクルできるものなら水平リサイクルを行いたいといった形で、優先順位としては原料化を目指してきた。しかし、実用化に関しては顧客の承認が不可欠であり、残念ながら顧客の了解がだめなものについてはやむを得ず結果的に低い用途になってしまうが、カスケード化もやっていこうということで、それはそれで取り組んでいる。

原口委員
要するに、すぐ燃やしてしまったら大変なことで、水平とカスケードを総合的にやったら、どこまで化石燃料を削減というか有効利用につながるかというのを評価していただくと大変いいのではないか。

研究参加企業
こういうことをやることによって、再生原料を使わなかった場合、使った場合とで、1万トンのうちの80%で8千トンとうことにしても、年間1万6千トンぐらいのCO2というのは削減可能であるという試算はしている。

石原委員
これはもともとCO2削減というのを一つの考慮に入れているので、同じような業界がたくさんあるかと思うのだが、そちらへの技術としての普遍性というのはどのくらいあるものなのか?要するに、この技術で他社さんやりたいと言った場合には、そこにそのまま売ることはできるのか?

研究参加企業
それは十分可能だと思う。

石原委員
先ほど、ある製品に関しては、水平再利用(リサイクル)しようとすると顧客の方が満足しなかったということだが、それは何が原因になるのか?
研究参加企業:実際にはデータ的には、技術的には大丈夫だというふうには我々は踏んでいたのだが、コンタミ混入の問題が我々以上に顧客側はセンシティブになっているのが現状で、そこら辺については、我々はデータでもって説明しているのだが、なかなか理解してもらえないといったところである。

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