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掲載日:2010年4月1日

ガス化改質方式における廃棄物からの重金属除去技術の実用化開発

事業名:産業公害防止技術開発事業(経済産業省補助事業)

研究開発テーマ:ガス化改質方式における廃棄物からの重金属除去技術の実用化開発

平成15年度においては、鉛を比較的多く含む産業廃棄物をガス化改質方式により処理して得られた炭素粒子を含む酸洗浄液から、鉛の濃縮実験を行い、鉛を濃縮する方法を明らかにした。

  • (1)鉛を濃縮のためのラボスケール実験において、鉛を含む炭素スラッジからの鉛分離の検討を行い、浮遊選鉱技術などにより、鉛を濃縮できることができることが確認された。
  • (2)パイロット規模の前処理試験装置を製作するとともに、平成16年度設置予定の濃縮試験装置の設計を実施した。

研究期間:平成15年~平成17年

研究参加企業:JFEエンジニアリング(株)

概要

平成15年度研究成果報告会での評価/質疑応答

森委員
特定の産業廃棄物をイメージしているのか、むしろ都市ゴミのようなものなのか?都市ガスの場合は燃料ガスとして利用できると書いてあるのだが、実際問題として燃料ガスで利用できるケースというのは殆どない。だから、そのためのガスを作るための精製工程がどんどん複雑になっていくのがどうかなという感じがする。

研究参加企業
一般廃棄物においては、こういった鉛の濃度というのはさほど大きくないので、対象としては鉛の比較的多いいわゆる産業廃棄物。そういった産業廃棄物の場合には通常硫黄もたくさん含まれていて、PbSを形成するといったようなことである。対象物は、そういった意味で産業廃棄物である。燃料ガスとして回収した場合に用途先が少ないのではないかといったご指摘ですが、現状このパイロットプラントを設置しようとしているのがコンビナート内であり、出てきたガスは製鉄所等のコンビナートに供給する契約になっている。そういった意味で、どこでも立地できるといったようなことではないが、立地を考慮すればそういったものが供給できるというふうに考えている。

小林(猛)委員
フローテーションで分けるという部分について、鉛の方がある程度時間をかけると濃度が上がってきているが、リサイクルしているので問題がない、ということかもしれない。しかし、もう少し界面活性剤などをいろいろ変えることによって、鉛はほとんど取れず、炭素だけが分離できる、というような形にもっていけないか?

研究参加企業
ひとつはそのような方向で、ただ、できるだけフローテーションの動力も薬品も少ないといった特徴を活かして今回のようなテーマを選んでいるわけだが、多少の浮選剤等を入れてこの差を広げていきたいというのが一点である。鉛自身を濃縮させるといった技術は非鉄メーカもかなり技術をもっているので、そういった関係からもこのプロセスを改善していきたいと思っている。

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