ホーム > 【パラオ通信Vol.4】パラオ国 バベルダオブ島における分別排出システムの普及促進事業(JICA草の根技術協力事業)
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掲載日:2023年10月31日
2023.10.31更新
パラオで実施しているJICA草の根技術協力事業「パラオ国バベルダオブ島における分別排出システムの普及促進事業」の近況をお届けします。
2023年9月、「資源回収推進チーム(学校教育型)」から10名が来日し、ICETTで研修を行いました。主にパラオのバベルダオブ島の公立小学校の先生が来日し、日本でのごみの管理方法や環境教育の取り組みなどを講義や見学を通じて学びました。8日間の研修の最後には、今回学んだことを生かした授業計画を立てました。帰国後は、計画した授業を各学校で実施し改善していく予定になっています。
四日市公害と環境未来館で四日市公害とその克服の歴史を学びました。 |
小学校に伺い、学校での廃棄物管理方法や4年生で行う廃棄物の学習の方法について学びました。 |
三重県環境学習情報センターでは、リデュースの大切を感じてもらうための教育手法「買い物ゲーム」を体験しました。 |
循環型生ごみ処理器「キエーロ」の使い方を(一社)ネクストステップ研究会の指導の元、学びました。既にパラオの1つの小学校では学校で出た生ごみをキエーロで処理する試験的取り組みを行っています。 |
Shiro Leewen先生(アルモノグイ小学校)
三重県での廃棄物管理研修はとても有益で役に立ちました。適切な廃棄物管理の重要性と、それがいかに環境負荷の軽減に役立つかをたくさん学びました。また、研修の一環である実地活動も楽しく、コンセプトの理解を深めることができました。この研修に参加する機会を得られたことをうれしく思いますし、得た知識を実践するのが楽しみです。
Michael Cerilla先生(ガラツマオ小学校)
研修で特に印象的だったのは、キエーロを使って生ごみを土に還す効果的な方法を学んだことです。それだけではなく他にも多くのことを学び、素晴らしい時間と経験を得ることができました。忘れられない素晴らしい経験になりました。
今回は8日間という短い時間でしたが、研修の参加者は理解力が高く学びに前向きな姿勢で、日本の廃棄物管理や環境教育の手法について多くの知識や考え方を学び、最後にはESD(持続可能な開発のための教育)の手法を用いて作成した授業計画案を発表しました。今後、それぞれが作成した計画案に基づいてパラオの小学校で授業を実践したり、ごみ分別ステーションやキエーロ(循環型生ごみ処理器)を学校に設置して運用していく予定です。今回学んだ知識で、チームメンバーとしてパラオの環境学習へのさらなる貢献を期待したいと思います。
次回のパラオ通信をお楽しみに!