掲載日：2020年7月21日

会長挨拶

　ICETTは、わが国及び諸外国が有する環境保全技術を他の地域に移転することにより、諸外国及びわが国の環境問題を改善し、もって地球環境の保全及び世界経済の持続的な発展に資することを目的として、1990年に三重県、四日市市及び中部経済界によって設立されました。そして、これまで30年以上にわたり、研修・指導事業、調査・研究事業、交流・連携事業、情報提供・普及啓発事業の４つの事業を積極的に展開してきました。

　世界各国は、これまでエネルギーや資源を大量消費することにより経済成長を遂げてきました。しかし、国連において「持続可能な開発目標（SDGs）」が採択されるなど、世界は「大量消費型社会」から「環境共生型社会」へと舵を切るべく、価値観が変化してきています。一方、地球環境問題は複雑さを増してきており、気候変動や海洋プラスチックごみによる汚染等の問題が国際レベルで議論され、世界各国での協調した取り組みが重要視されてきています。こうした状況の中、経済発展とともに公害を経験し、環境問題の解決に向けて取り組んできた日本に対する環境分野での国際貢献への期待はますます大きくなっています。

　ICETTは、これまで事業活動で培ってきた知見と国内外の人的ネットワーク等を活用して、より一層積極的に事業展開を図り、設立趣旨である地球環境の保全に貢献してまいります。
　皆さま方におかれましては、今後ともICETTへのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。