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掲載日:2011年3月25日
平成23年3月11日に、鈴鹿山麓研究学園都市センター(四日市市)において「環境人材育成講座」第8回を開催しました。
環境人材育成講座はCSR(企業の社会的責任)、循環型社会構築、地球温暖化対策、環境ビジネスの推進の4テーマを、7月からこれまでに合計8回の講座を開催してきたものです。
最終回となる第8回目の講座では、「環境ビジネスの推進」のテーマで講座を開催しました。
講座の冒頭では、株式会社フィールド・デザイン・ネットワークス代表取締役の見山様から環境ビジネスを成功させるために押さえておくべきことについてご講演をいただきました。「環境ビジネス」に関する市場は、既に存在している性格のものではなく、新たな仕組みを創ることによって初めてビジネスとして成立する性格のものであることを強調されました。新たな仕組み創りで重要な点は、部分最適ではなく全体最適となるよう、資源、各ステークホルダーの関係が循環できる仕組みとなっていることがポイントであるとのことです。環境ビジネスを成功させるため、環境問題は、関連する経済、資源、食料、教育、雇用、格差、少子高齢化などの社会的課題と全て繋がっていることを認識して、事業活動を進めていくことが大切であると強調されました。
続いて、ICETTの黒田から、途上国で求められている環境技術に関する調査結果について中国、インドネシアのニーズを中心に報告を行いました。中国では、今年からスタートする第12次五ヵ年計画で導入予定の窒素酸化物やエネルギー使用量の総量規制に伴うビジネスチャンスが見込まれること、インドネシアでは、省エネルギー推進と再生可能エネルギーの活用に力を入れていく計画があることから、関連する技術に大きなニーズがあること等を報告しました。