掲載日：2010年12月3日

環境人材育成講座（第5回）を開催しました

平成22年11月26日に、鈴鹿山麓研究学園都市センター（四日市市）において「環境人材育成講座」第5回を開催しました。

環境人材育成講座はCSR（企業の社会的責任）、循環型社会構築、地球温暖化対策、環境ビジネスの推進の4テーマを、7月から来年3月までに合計8回の講座を開催していくものです。

今回の講座テーマは「循環型社会構築に向けた県内事業者の取り組み」でした。

講座ではまず、廃棄物リサイクルに取り組む資金調達の一手法として、「三重県産業廃棄物抑制等事業費補助金制度」について三重県農水商工部商工振興室の坂口主査にご紹介をいただきました。当該制度は、産業廃棄物の発生抑制のための研究・設備導入に対して事業費の一部に助成がなされるものです。

次に、上記の助成制度を実際に活用し、廃棄物の発生抑制、及び処理コストの削減に成功された事例をメロディアン株式会社の青木様、尾鷲物産株式会社の上村様にご紹介いただきました。また、廃棄物リサイクルに関する先進的な取り組みとして、排出事業者からの廃棄物の引き受けから解体完了までの作業工程をQRコードで管理する廃棄物トレースシステムを、キンキ・パートナーズ株式会社の山様が紹介されました。

廃FRPを用いたコンクリート製品の開発等、廃棄物リサイクルの研究動向についても、三重県工業研究所の村上主幹研究員から発表をいただきました。
最後に、事例紹介をされた皆様をパネリストとして、パネルディスカッションを行いました。リサイクルを進めていくためには、コスト削減効果の事前検討、現場で働く従業員の作業環境の改善にも結び付けて検討を進めることが重要であるとの意見交換がなされました。（出口）

第5回講座風景

パネルディスカッション