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掲載日:2020年4月10日
四日市市内の中小企業がハイフォン市及び周辺地域へ事業展開を検討するにあたり、現地のニーズや操業環境、行政等からの支援策などの情報を調査し、結果を企業への情報提供用にまとめました。
四日市市では2016年にベトナム社会主義共和国(以下、「ベトナム」という。)計画投資省外国投資庁及び同国ハイフォン市との間で経済分野における相互の連携・協力を主な内容とした交流促進に関する覚書を締結しました。
この覚書に基づき四日市市とハイフォン市は、相互に訪問団を派遣し視察やセミナーの開催など、両市の経済交流の活発化に向けた取り組みを実施してきました。
本事業は、四日市市内の中小企業がハイフォン市及び周辺地域へ事業展開を検討するにあたって重要な判断材料となる現地ニーズや操業環境、行政等からの支援などの関連情報を調査、提供することを目的として実施しました。
2019年7月29日から8月3日まで、ハイフォン市の幅広い分野の機関からニーズや意見の収集を行うことを目的に現地調査を実施しました。
現地調査では、現地の行政機関であるハイフォン市人民委員会や同市内に立地する工業団地及び当工業団地に進出している日系企業、また国際協力機構(JICA)ベトナム事務所、日本貿易振興機構(JETRO)ハノイ事務所等の支援機関を訪問し、行政の支援策、ハイフォン市進出の経緯や事業の運営状況、ベトナムでの経済動向や投資環境等の状況について聞き取りを行いました。
調査の結果、ベトナム・ハイフォン市への進出にあたってのメリットや注意点が確認できました。
また、この調査結果を踏まえ、四日市市内の中小企業がベトナム・ハイフォン市への事業展開を検討するための情報提供資料をとりまとめました。
ハイフォン市人民委員会訪問 |
開発が進むハイフォン市内 |
ベトナム・ハイフォン市の経済発展状況や行政による優遇措置等の支援施策及び既に進出した日系企業の状況を現地調査により確認し、ハイフォン市への進出の可能性を見出すことができました。
今後、四日市市とハイフォン市がより一層の関係強化を図り、さらなる経済交流が進むことで、四日市市内の中小企業がハイフォン市及び周辺地域への事業展開が促進されることを期待します。