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掲載日:2016年3月23日
日 時 : 平成28年2月12日(金) 14:30~17:50
場 所 : 四日市都ホテル 4階 伊勢の間
内容① : パネルディスカッション テーマ「ASEAN諸国における持続可能な経済発展」
<出演> 鈴木英敬三重県知事(コーディネーター)、ASEAN各国駐日大使等(パネリスト)
内容②: 環境講演会 テーマ「宇宙からの視点~生命のつながり~」
<出演> 毛利 衛 氏(宇宙飛行士・日本科学未来館館長)
パネルディスカションについて
(写真 : パネルディスカッション)
今回のパネルディスカッションは、昨年「ASEAN共同体」が発足し、さらなる経済成長が期待されるASEAN各国の経済・環境の現在と今後について、駐日大使並びに大使館代表者にお話を伺いました。また三重県はサミット開催の機会を活かし国際的に知名度を高め、国際展開の重要地域としているASEANとの結びつきを強め、来場者の皆様にも経済の成長も著しいASEAN各国への関心を高めていただける機会として開催しました。
各国の大使・大使館代表の方、ASEAN10ヶ国すべてに出席いただき、ASEAN地域の多くが特別経済区の新設や工業地帯の開発といった産業の集積、そして輸送のための鉄道や道路の建設といったインフラ整備にかなりの投資を行い、高い経済成長率を上げている事が分かりました。また一方で、水産資源の保全や森林・野生生物の保護といった環境側面への取り組みを知り、各国を知るのに短い持ち時間ではありましたが、各国の経済発展の状況と、そこから派生する環境問題や日本が出来るアプローチの仕方も考えさせられました。
最後にコーディネーターである鈴木知事は「ASEAN10ヶ国がつながっていこう、連携していこうというのを強く感じた。すべての国とバラバラに交流をしなくても、どこかの国とまず交流をスタートする事で、最初の交流の一歩がASEANへのゲートウェイになっていくと改めて感じさせていただいた。」とパネルディスカッションを締めくくりました。
(写真 : コーディネーター 鈴木 英敬 知事) (写真 : 四日市公害と環境未来館の視察・見学)
環境講演会について
日本人で初めてスペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士として多くの人に宇宙への夢を馳せさせていただいた毛利衛さんをお迎えし、環境講演会を開催しました。毛利さんは1992年と2000年に2度宇宙に旅立たれ、ちょうど16年前の2月12日は2度目に宇宙に旅立った日でもありました。今回の講演会は宇宙に行かれた毛利さんならではの視点で私達の住む地球を考え、質問コーナーでは、「宇宙旅行について」や「毛利さんはもう一度宇宙に行きたいか」など、来場者との交流で毛利さんの紳士的で朗らかな人柄にも触れる事ができました。
(写真 : 毛利 衛さん 環境講演会) (写真 : 毛利 衛さんと四日市市長と懇談)
毛利さんは講演会の中で、次のように語りました。
国際宇宙ステーションから地球を見ると、人が暮らす都市や街はもちろん、石油や石炭を焚いている場所までもわかります。最初の打ち上げ(1992年)から8年後となった2回目(2000年)には、より環境が変化する様子がわかりました。しかし、それでも地球は青く美しく、「生き物が住めるのは、宇宙の中でもこの地球しかない」と感じさせてくれました。
今は、宇宙には常に人がおり、すべての環境をリアルタイムで把握できる、まさに「生命のつながりが見える」時代です。インターネットなどの科学技術を駆使して、国だけでなく個人の知恵も出し合いましょう。私が所属する日本科学未来館でも、来年、世界の各地域の科学館が一同に会する国際会議・世界科学館サミットを開催します。「持続的な未来のために」をテーマに、日本の科学技術が世界にどう貢献できるかを伝えたいと思います。
最後に、伊勢志摩サミット開催に関連した本フォーラムを開催できたことで、ICETTと三重県、及び伊勢志摩サミットについて広く知ってもらう良い機会となりました。
本フォーラムにご出席・ご協力いただきましたASEAN各国大使・大使館の皆様に心から感謝致します。また、開催にあたり資料提供やご教示いただきました国際機関日本アセアンセンター・国際連合地域開発センター・一般社団法人中部経済連合会・四日市商工会議所には支援・ご協力をいただき、ありがとうございました。
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