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明日の地球のために

ホーム > 交流・連携 > 令和元年度の事業 > 【報告】「高校生地球環境塾」の実施

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掲載日:2019年8月5日

【報告】四日市市委託事業「高校生地球環境塾」を実施しました。

概要

 ICETTでは四日市市からの委託事業として、高校生を対象とした「地球環境塾」を開催しました。本年度は「循環型社会を目指して~ごみ問題から世界の環境を考えよう~」をテーマとし、令和元年7月29日から8月5日までの8日間で実施しました。

背景と目的

  毎年夏休み期間中に四日市市の友好都市である中国天津市、姉妹都市である米国ロングビーチ市の高校生を招き、四日市市の高校生と共に環境問題等について研修及び意見交換を行い、相互理解を深めることにより、次世代を担う青少年が国際的な視野から環境について考え、各都市において環境保全活動の活性化につなげることを目的としています。本年度で12回目の開催となりました。

内容

 約一週間のプログラムでは、様々な施設や企業などを訪問しました。主な訪問先は次のとおりです。

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  • 四日市公害と環境未来館
  • 四日市市クリーンセンター 
  • 三菱ケミカル株式会社三重事業所
  • かぶせ茶カフェ
  • 大四日市祭り
  • 京エコロジーセンター

 

 

 

 上記のプログラムに加えて、近年注目が集まっている海洋プラスチック問題について学ぶため、四日市大学環境情報学部の千葉教授の講義を受講し、吉崎海岸でのフィールドワークも行いました。実際に海洋プラスチックを目の当たりにすることで、世界中の人に関係する問題として深く捉えることができました。

 

 また、本事業の効果を参加者以外の市内の高校生にも波及させることを目的に、「市内高校との交流」を催し、市内の3校(四日市高校、四日市西高校、海星高校)に参加していただき、各校が準備した環境交流企画を実施していただきました。高校生達は互いに環境問題を学びあうことで、多様な視点を持つことができました。

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 また、本事業は文化的な国際交流を深めることも目的の一つです。四日市商業高校華道部に協力していただき、華道体験を行ないました。参加者は、日本の伝統文化を学びながら、同年代の高校生と国際交流を行なうことができました。

 一週間の研修の成果を発表する「成果発表会」では、参加高校生たちは各都市混合の2チームに分かれ、世界のごみ問題を解決するために、今後、各都市において自分たちが取り組むことを提案しました。また、発表後には、大阪産業大学デザイン工学部の花嶋温子准教授に講評と講演「いまでもごみは環境問題の基本です」を頂き、参加した市民の方と共にごみ問題についての理解を深めました。

成果と展望

  一連のカリキュラムを通して、参加者たちはごみ問題に関する知識を習得するだけにとどまらず、それらの目標を達成するために、各都市において今後自分たちが取り組んでいきたい具体的な環境保全の取り組みを提案するなど、大きな成長を見せました。

 今回の地球環境塾で結ばれた友情を通して、それぞれの都市の未来を担う高校生たちが、これからも交流を継続し、近い将来、友好都市天津市と姉妹都市ロングビーチ市と四日市市の環境問題の改善、そして友好の架け橋となる人材として活躍されることを祈念いたします。