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掲載日:2019年11月20日
ICETTは、発展途上国の気候変動対策やクリーンエネルギー事業の支援を目的として開発事業者の資金調達を支援するPFANプログラム活動を実施している。今回、その一環として、アジアにおけるファイナンシングフォーラム(AFCCEF-9:Asia Forum for Climate and Clean Energy Financing)をシンガポールで、Singapore International Energy Week (SIEW)の期間中にアジアクリーンエネルギーサミット(ACES)の一環として開催いたしました。AFCCEFは、クリーンエネルギーへの投資の規模拡大に焦点を当てたグローバルな気候変動対策やクリーンエネルギー事業投資の専門家ネットワークであるPrivate Financing Advisory Network(PFAN)によって毎年開催されるアジア地域の投資フォーラムです。
AFCCEFイベントは、アジアの革新的なクリーンエネルギーと気候変動適応プロジェクトに取り組んでいる有望な起業家を紹介しました。起業家と投資家の間のギャップを埋めるという使命の一環として、PFANは起業家に無料のビジネスコーチングと投資促進を提供し、投資家に投資が可能なプロジェクトを紹介します。フォーラムでは、革新的なクリーンエネルギー技術とビジネスモデルについて、10のプロジェクトが紹介されました。
アジアクリーンエネルギーサミット(ACES)は、シンガポールの主要な政府機関、研究機関、業界が支援するクリーンエネルギー技術、政策、資金に焦点を当てたイベントです。
PFANとそのサービスの詳細については、ここをご覧ください。
開催日: 2019年11月1日
開催場所: シンガポール(Marina Bay Sands, Sands Expo and Convention Centre)
参加者数: 138名
発表プロジェクト: 10社
分野別件数: バイオマス関連4、太陽光1、小水力1、省エネ2、クリーン輸送2
事業開発者、コーチ、PFAN主催者(左)と会場(右)
本フォーラムはコンペティション形式で行なわれ、一次選考を通過した案件を対象に本年4月にバンコクで開催したワークショップに参加した20件のプロジェクトチームにプロジェクト財務の専門家であるコーチがつき、事業計画書の作成指導を行ってきました。その中より投資に相応しいと判断された10件のプロジェクトが、招待された投資家を前に自身の提案するプロジェクトについてプレゼンテーションを行い、投資を求めました。
発表に先立ち前々日の10月30日にシンガポールのホテルで模擬発表を行い投資家へのプレゼンテーションについてPFANコーディネーターやコーチから改善点の指摘を受け、フォーラムでの発表準備をしました。
5名の投資家が審査員となり、ビジネスモデル、財務計画、リスク管理など9項目の評価基準で事業提案を評価しました。
カンボジアのヤシ殻から炭を製造・販売しているOTAGO社が優勝しました。カンボジアの新工場建設とグローバル市場へのフランチャイズ方式の展開資金として230万USドルの投資を求めました。今後、各プロジェクトは担当コーチと連携して投資資金の獲得を目指します。