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掲載日:2010年1月19日

環境関連技術に関する研究者招聘事業 海外からの研究者募集のお知らせ (PIER) 2010 *英語版サイトも併せてご覧下さい (4ヶ国語でご案内しています)。

平成22年度環境関連技術に関する研究者招聘事業
海外からの研究者募集のお知らせ

2010年1月
財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT)

はじめに
近年、アジア諸国の多くの地域では急激な人口増加・発展・近代化に伴う産業や都市型の公害に見舞われています。さらにまたそれらの問題は地球温暖化問題を引き起こしています。私たち財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT)は、これらの諸問題に対処するため、環境保全技術、汚染防止技術、行政的な管理手法などを政府開発援助や日本の地方自治体の国際交流事業のプロジェクトを通じて関係諸国に移転しています。
(ICETTについては:http://www.icett.or.jpをご覧下さい。)

海外研究者招聘事業(通称PIER)とは
ICETTより、開発途上国(以下、日本語文書内では「途上国」と略記。)で環境分野の研究に携わっている研究者を支援するため、日本に一定期間招聘し、その研究内容を支援する事業をご紹介します。
これは、2005年9月に閉会した「2005年日本国際博覧会」(愛称:愛・地球博)の理念*を継承・発展する活動の一環として、途上国より政府系機関・大学等の研究者を日本に招き、当該国地域の環境改善に役立つ研究をしていただくプログラムをご案内します。
(1愛・地球博の理念とは:博覧会のテーマである「自然の叡智」について、世界規模の交流により、21世紀の自然と人間との関わりを探求し、提案していくもの。)
この事業は、持続可能な発展に貢献する環境関連技術を日本で研究していただくとともに、その研究成果が当該国地域に移転・還元されることを目的としています。
愛・地球博2の事業剰余金の寄附により、2007年3月末に創設された制度で、今後2011(平成23)年度までの5ヶ年にわたり毎年実施する予定です。
(2愛・地球博については:http://www.expo2005.or.jp/(外部サイトへリンク)をご覧下さい。)

招聘
この度、上記事業への参加者を下記の通り募集します。関心のある方は、下記の応募条件をよく読んだ上で、研究したい課題を明確にした上で、必要書類を提出して下さい。
応募者についてはICETT側で設定した選考委員会により応募内容を精査し、内容が優れているものについては日本での受け入れ組織(例:独立法人、大学・大学院等)を検討した上で、条件が合致した場合は日本に当該研究者を招待致します。4名についてそれぞれ240日の招聘計画です。
適格者のご推薦も含めて、皆さんが奮ってご応募されることを期待しています。

1.名称

海外の研究者を対象とした日本における環境研究のための招聘事業(PIER2010)

2.研究者の招聘目的

途上国・地域の研究者が、日本国内の研究機関による支援・協力を得て、一定期間、環境関連技術の研究開発を行う。同研究者は帰国後に所属先を通じて研究成果報告等の情報公開や技術移転を行い、当該地域の環境保全に資するものとする。

3.研究対象分野

下記の4つの環境分野とする:

  • 大気質保全関係
  • 水質保全関係
  • 廃棄物とリサイクル、循環型社会構築関係
  • 地球温暖化防止、エネルギー関係

視点:必ずしも最先端の技術には拘らず、低コストで途上国において導入・適用し易く、環境対策の効果が高い技術も含む。

4.日本への招聘人数

2010年度、4名とする。(上記項目3の各分野につき、1名とする。)

5.受入期間

来日から帰国までを含めて240日間(連続)を予定している。(ただし本人または受入先の事情により短縮もありうる。)
受け入れは、当該年度につき1回限りで、次年度以降に同じ研究者を継続して受け入れることはない。
研究開始時期の目安:2010年6月~7月頃(終了時期は2011年3月頃)。

6.日程の概要

240日間につき、次のような日程を計画している。

期間

内容

実施担当

来日直後

空港出迎え~宿泊先への移動、外国人登録申請、研究機関への引渡し、当座の経費支払いなど(所要1~2日)

ICETT

来日後数日間

生活及び研究環境におけるオリエンテーション

  • 受入機関における勤務ルール等の説明
  • 研究課題の確認、研究成果の目標設定
  • 滞在期間中の日程確認
  • 上記にかかる途上国研究者の合意形成

(所要2~3日)

受入機関

それ以降

本格的な研究開始

受入機関

研究旅行
(期間中数回)

研究成果報告を兼ねた研究旅行の実施。
旅行先と行動内容:研究に関係する特定の業界・工場・地域における現場見学、関係先との経験交流の他、日本の文化や自然を体験するプログラムを含む。
期間:1回あたり日帰り~3泊4日程度。数回実施可。
課題:2回のうち1回は、行程中に中間成果発表を実施する。
同行:受入機関より2名まで同行可。ICETTが同行することもある。

受入機関&ICETT

研究期間終了間近

最終報告会及び評価会の実施。終了後、修了証書を授与。
海外研究者:研究成果としての技術論文(文書によるTechnical Paperと、発表用スライド資料の2点)を各2部提出する(1部はICETT、1部は受入機関が受け取る)。
紙ベース及び電子データで提出する。報告会と評価会にはICETTが参加する。

受入機関&ICETT

帰国

帰国手続き、宿舎チェックアウト、空港見送り

ICETT

7.受入研究機関

日本国内の独立行政法人や大学・大学院内の特定の研究室又は研究部署。応募者の研究課題に対する要望に応じて、適した受入先をICETTが紹介し、相互合意形成が取れたところで確定する。

8.応募該当国・地域

DACリストの定義*3に基く開発途上国を対象とし、ICETTのWebsiteで公募する(この募集案内文書のとおり)。
(*3:DACリストについては下記のWebsiteを参照。
http://www.oecd.org/document/45/0,2340,en_2649_34447_2093101_1_1_1_1,00.html(外部サイトへリンク)
なお、これらの途上国のうち、特に愛・地球博に参加した国・地域*4については優先的な受入対象と定め、ICETTから別途、この募集案内文書を当該国の大使館、環境省や経済産業省に相当する機関、大学等にも任意にE-mailなどを通じて周知する。
(*4:巻末リストを参照。)

9.応募可能な研究機関及び研究者の条件

  • 上記対象国・地域における国家研究機関又は大学に在職する環境分野の技術の研究者。
    該当する機関に在職していても、事務関係や企画関係に従事する研究者は対象外である。
  • 学歴:大学院修士以上。
  • 職歴:研究現場での実務経験が5年以上(インターンシップは含まない)。
  • 語学力:英語での研究・日常生活に困らないこと(自己申告の4段階評価(Excellent–good–fair-poor)において、聴く・話す・書く&読むとも上位2段階までとする)。
  • 年齢:原則45歳位まで。
  • 心身ともに健康であること。

注1:応募にあたっては、渡航手続きを円滑に進めるために、所属先上司の了解を必ず得ること。
注2:応募時に応募申請書(動機、期待、研究経歴、著書、語学力、健康状態などを確認する)と応募内容に関係する直近の研究論文等の抄録を提出すること。これが選考資料となる。☆応募用紙は英語で記述すること。

  • 様式A:個人情報、研究歴情報、動機・期待事項、語学力、健康状態、同意条項。サインを忘れずに。
  • 様式B:レポート構成及び記載事項はAnnexとして文末に記してあるので確認すること。
  • 所属先の紹介資料。注3:上記の条件を満たしていても、現在一次的に日本に滞在している場合は応募できない。

10.選考方法

応募者の申請書及び直近の研究論文等の抄録を、技術関係者等から成る委員会で審査するとともに、受入候補機関側のニーズとの合致性を考慮して最終的に決定する。
提出する文書の種類、及び記載事項に不備がある場合には、敢えて通知は行わないが、選考時に減点対象となるので注意すること。

11.通知方法

まずE-mail、その後郵便によりICETTから通知する。
決定者には、追って詳細な日本での滞在ルールや研究先の紹介資料などのほか、招聘書類一式が送られる。
(決定者は、速やかに参加合意書をICETTに返送するとともに、必要に応じて旅券や日本国査証取得の手続きを開始するが、この手続きについては改めて詳細が通知される。)

12.参考:海外研究者の招聘条件(待遇)について

  • 渡航費:航空券はエコノミーディスカウントチケットを現物支給する。
  • 宿舎:研究場所に近い単身者用宿舎をICETTが借上げる。これにはバス・トイレのほか、基礎的な家具・家電製品・自炊道具・食器等が揃っている。水道光熱費、冷暖房費、インターネット接続費が含まれる。
    アイロンなどの一部家財道具はICETTから貸与される場合がある。
    但し、(携帯)電話代は含まれない(個人負担)。
  • 食費・日当:ICETT規程に基づき支給する(日額4,900円)。しかし租税条約締結国外、または締結していても非該当文がその条約内に含まれる場合は、所定の所得税を税務署に納めなくてはならない。
    出張・研究旅行時にその他の日当は支給されない。
    帰国時の資料別送費は別途支給する。
  • 日本国内移動費:来日時・帰国時における空港~宿舎間と、研究旅行時の旅費交通費はICETTにより実費支給する。なお、滞在中の便宜を図るために自転車も貸与する。
  • 保険:来日から帰国日までの日本滞在期間をカバーする海外旅行傷害保険に加入するが持病、妊娠、歯科治療などに係る費用はこの保険では適用されない(自己負担)。
    但し、自国を出発する日が来日または帰国時と異なる場合及び渡航中(機内搭乗中)はカバーしないので、各自自己負担すること。

13.その他留意事項:

下記のルールが守れることを応募の前提とする。

  • 本事業が2005年日本国際博覧会に関わった多くの人々の寄附により成り立っていることを理解する。
  • 定められた研究期間を満了し、所定の成果を収めること。
  • 研究成果に係る知的所有権等は指導を担当する受入研究機関と途上国研究者との共有とするが、ICETTと両者との間でそれぞれ締結する覚書に定められた範囲内において、ICETTが主に広報を目的として研究成果を開示する際には、その使用を無償で許諾する。
  • 日本国滞在中は所属する研究機関や本事業に定められたルールを守って行動すること。
  • 日本国滞在中に就労及び報酬を得る活動はできない(査証の関係により)。
  • 日本国と租税条約を締結していない国からの参加者は、支給された日当から所得税を日本国に納めることが義務付けられているのでこれに同意すること。
  • 日本国滞在中に、第三国への海外渡航は禁止する。
  • 日本国滞在中は家族等を呼び寄せて生活してはならない。また、滞在する宿舎は単身者用であるため第三者と同居してはならない。
  • 帰国後は、研究の成果を自国における普及、技術移転のために公開するとともに、後輩への指導や実用化に向けて積極的に具体的な行動も起すよう努める。
  • 帰国後も、研究受入機関やICETTと円滑な情報交流を維持していくことに努める。

14.来日前に

日本に関する基礎的な知識は自分で身につけること。これにより、滞在期間中、自立した生活を送っていただく。

15.応募書類の提出先と要領について:

次の提出期限までに、申請書類一式を当センター(ICETT)宛にご提出下さい。

  • (1)提出期限:第一次募集:2010年3月15日(日曜日)
  • (2)申請書提出先:International Center for Environmental Technology Transfer(ICETT)Address: 3684-11 Sakura-cho,Yokkaichi City,Mie 512-1211 Japan
    URL:http://www.icett.or.jp
    担当:EtsukoMinamikawa/Ms
    電話:+81-59-329-3500、Fax:+81-59-329-8115、E-mail:mami@icett.or.jp
  • (3)申請書類:(書式については巻末参照)
    • A:財団所定の申請書((i)履歴関係、(ii)応募動機及び希望する研究課題関係、(iii)語学力や健康状態に関する調書):英文、A4用紙(210x297mm)又はレターサイズ(8.5x11inch)にて記入する。この申請書には、誓約事項も含まれているので必ず洩れなく記載すること。
    • B:上記Aの(ii)に関し、直近の研究論文の抄録を提出すること
    • C:貴機関の組織概要(パンフレット類。英文のもので提出。):応募者がどの研究部署に所属するか、わかるように印をつけること。
  • (4)申請書提出方法:A,B,Cについてそれぞれ1部を、E-mailによる送信(文書を添付。サインのある箇所については文書をPDF形式に加工し添付する。)をまず行い、その上で原本を速達郵便にて上記(2)宛に送る。
  • (5)E-mailほか郵送時には、件名に必ず“PIER”と記すこと。
  • (6)応募された文書類は返却されない。

16.問合せ先

International Center for Environmental Technology Transfer(ICETT)
Address:3684-11 Sakura-cho,Yokkaichi City,Mie 512-1211 Japan
Attention:Etsuko Minamikawa/Ms(the Project Manager)
Phone:+81-59-329-3500,Fax:+81-59-329-8115,E-mail:mami@icett.or.jp
URL:http://www.icett.or.jp(この募集案内文書も掲載されている。)

以上

=奮ってご応募下さい=

英語・スペイン語・フランス語及びロシア語の募集案内は英語サイトに掲載してあります。
巻末資料:DACリストに規程された途上国のうち、愛・地球博への公式参加国・地域のリスト: