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掲載日:2009年5月18日

平成21年度 環境関連技術に関する研究者招聘事業 開発途上国研究者の受入機関募集のお知らせ

平成21年度環境関連技術に関する研究者招聘事業
開発途上国研究者の受入機関募集のお知らせ

2009年5月
財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT)

財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT)では、2005年9月に閉会した愛・地球博の理念*1を継承・発展する活動の一環として、開発途上国(以下、「途上国」と略記)より政府系機関・大学等の研究者を日本に招き、当該国地域の環境改善に役立つ研究をしていただくプログラムを計画しています。
(*1:愛・地球博の理念とは:博覧会のテーマである「自然の叡智」について、世界規模の交流により、21世紀の自然と人間との関わりを探求し、提案していくもの。)
この事業は、持続可能な発展に貢献する環境関連技術を日本で研究していただくとともに、その研究成果が当該国地域に移転・還元されることを目的としています。愛・地球博の事業剰余金の寄附により、2007(平成19)年3月末に創設された制度で、今後2011(平成23)年度までの5ヶ年にわたり毎年実施する予定です。
ついては、途上国の研究者を受け入れていただける研究機関(独立行政法人、大学・大学院等)を募集しております。皆様の研究室又は研究部署で、下記の要領で実際に受入可能な研究の領域及び課題がございましたら是非ともご応募下さい。別途募集する途上国の研究者側の要望(研究課題)との合致度を考慮した上、受入先を決定致したいと考えております。ご協力を宜しくお願い申し上げます。

1.名称

平成21年度海外の研究者を対象とした日本における環境研究のための招聘事業
英名:The Project on Invitation to Japan for Environmental Research 2009(通称:PIER 2009)

2.研究対象分野と受入研究室(部署)の募集件数

下記の環境4分野について、各1ヶ所の研究室(部署)を募集します。

  • 大気質保全関係1ヶ所
  • 水質保全関係1ヶ所
  • 廃棄物とリサイクル、循環型社会構築関係1ヶ所
  • 地球温暖化防止、エネルギー関係1ヶ所

視点:必ずしも最先端の技術には拘らず、低コストで途上国において導入・適用し易く、環境対策の効果が高い技術も含みます。

3.途上国研究者の受入期間

240日間(8ヶ月、連続)を予定しています。受け入れは、当該年度につき1回限りです。次年度以降に同じ研究者を継続して受け入れることはありません。
今年度の研究開始時期の目安:2009年7月頃です(終了時期は2009年3月頃)。
※次年度以降の受け入れ希望をご提出いただいても構いません。

4.招聘対象国・地域

開発途上国(定義としてDACリストを参照)を対象とし、このうち特に愛・地球博に参加された国・地域*2に対しては、当該国の大使館、環境省や経済産業省に相当する機関、大学等にも任意に募集案内を出しています。
一方、受入研究機関(研究室/部署)側にも特に関心のある国・地域があれば、その旨を別添の応募書類(受入可能性調書)に記してください。
(*2:愛・地球博への参加国・地域のリストは文末参照。)

5.途上国研究者の条件

  • 上記対象国・地域における国家研究機関又は大学に在職する環境分野の技術の研究者。
    該当する機関に在職していても、事務関係や企画関係に従事する研究者は対象外です。
  • 学歴:原則として大学院修士以上。
  • 職歴:研究現場での実務経験が5年以上(インターンシップは含みません)。
  • 語学力:英語での研究・日常生活に困らないこと(自己申告の4段階評価(Excellent–good–fair-poor)において、聴く・話す・書く&読むとも上位2段階まで)。
  • 年齢:45歳位まで。
  • 注:応募時に応募申請書類(動機、期待、研究経歴、著書、語学力、健康状態などを確認する)と応募内容に関係する直近の研究論文の抄録を提出してもらい、選考資料とします。

【参考:今年度受入予定の研究者が決定しました】

分野

受入予定研究者のプロフィール

大気質保全

タイ 男性(41) 天然資源環境省 公害防止局 環境担当職員
テーマ:『PM,二次粒子の化学分析とPAHsとの関係について』
※当初は自動車排出ガス中のPMと二次粒子を予定していましたが、現在、ご本人の考えが少し変わってきており、自動車排出ガスに限定せず、むしろPM・二次粒子と地球温暖化や健康影響との関係に関心が移ってきています。

水質保全

ウズベキスタン 女性(40) 国立水問題研究所 水力生態学試験室 主任研究員
テーマ:『オオミジンコ(Daphnia magna)を生物指標とする河川水質モニタリングとそのモデル化』

廃棄物・リサイクル

コートジボワール 男性(33) 環境水資源森林省 環境品質部 廃棄物事業担当チーフ
テーマ:『有害廃棄物管理計画の策定に向けたインフォーマルセクター(零細企業)による汚染行動の調査・目録作成』

地球温暖化防止、エネルギー

イラン 女性(31) 工業鉱山省 環境事業室 専門員
テーマ:『鉄鋼業における温室効果ガスの削減』

6.招聘プログラムの概要(案)

240日間の招聘にあたり次の日程を計画しています。

期間

内容

実施担当

来日前

研究者の招聘・渡航事務

ICETT

来日直後

空港出迎え~宿泊先への移動、外国人登録申請、研究機関への引渡し、当座の経費支払いなど(所要1~2日)

ICETT

来日後数日間

生活及び研究環境におけるオリエンテーション

  • 受入研究機関における勤務ルール等の説明
  • 研究課題の確認、研究成果の目標設定
  • 滞在期間中の日程確認
  • 上記にかかる途上国研究者の合意形成

(所要2~3日)

受入機関

それ以降

本格的な研究開始。部分的に、分析や実習を他の機関で実施することも可能。
別途、研究者は当該テーマに係る自国の事情を報告する(紙ベース及び電子データで提出する)。

受入機関

研究旅行
(期間中数回)

研究旅行の実施。(研究成果報告を兼ねる場合あり。)
旅行先と行動内容:研究に関係する特定の業界・工場・地域における現場見学、学会参加、関係先との経験交流の他、日本の文化や自然を体験するプログラムを含む。
期間:1回あたり日帰り~3泊4日程度。数回実施可。
同行:受入機関より指導者は2名まで同行可。(研究者を含めて合計3名まで。)
研究旅行に同行する指導者は補佐的な講師陣・チューター役のポスドクや大学院生でも可能。なお、別途これにICETTが同行することもある。
別途H22年1月頃、ICETTに各研究者を招く1週間程度のプログラムを予定しています。

受入機関
(依頼、手配にはICETTの支援も可能。)

研究期間終了間近

最終報告会(ICETT参加)。
海外研究者:研究成果としての技術論文(文書によるTechnicalPaperと、発表用スライド資料の2点)を各2部提出する(1部はICETT、1部は受入機関が受け取る)。
紙ベース及び電子データで提出する。
閉講式の実施。ICETTより、修了証書を授与。
評価会の実施(ICETTによる受入機関及び研究者本人に対するヒアリング。)

受入機関&ICETT

帰国

帰国手続き、宿舎チェックアウト、空港見送り

ICETT

経費支払い

経費発生の都度、研究機関側からの申告・請求により、ICETTから支払う(領収書等必須。請求時にICETTによる内容確認あり)。

 

7.受入研究機関(研究室・研究部署)側の条件

  • 受入機関側の本来業務を妨げない範囲で240日間通して受入可能であること。(研究者本人の要望やテーマ等により、240日より短い期間で受け入れる可能性もあります。)
  • 期間中、指導者が当該研究者に対して研究手順や研究成果(論文発表等)について適宜、指導・助言を行えること。(但し、常に行動を共にする必要はありません。)
  • 上記の「6.招聘プログラムの概要(案)」に同意し、大幅なスケジュールの変更をしないこと。
  • 海外研究者が常駐できるスペースを研究室内に確保し、関連する資機材の使用を許可すること。(常駐場所はゼミ生と共有のスペースで可。事務机等に関してはICETTより貸与可能。)
  • 使用言語:英語。
  • 事後、指導担当者には簡単な所感を文書で提出していただきます。
  • 研究成果に係る知的所有権等は受入研究機関と途上国研究者との共有となりますが、ICETTと両者との間でそれぞれ協議し決定する内容に定められた範囲内において、ICETTが主に広報を目的として研究成果を開示する際に、その使用を無償で許諾するものとします。

8.受け入れにかかる報酬、経費について

  • 受入報酬:総額135万円程度をICETTよりお支払いします(240日間受入の場合)。大学の場合は原則として当該研究室に対する寄附の形式をとり、年度末の精算報告は不要です。
  • 諸経費:総額20万円程度をICETTよりお支払いします(240日間受入の場合)。しかし、この総額は、研究内容により加減が可能です。都度、ご相談に応じます。
    注:諸経費の支払い対象は、実験資機材、試薬、文具、参考図書などの消耗品及び、資材等運搬費(宅配便など記録の残るもの)、コピー代、電気・ガス・水道代(当該事業での利用分のみ負担)などです。領収書又は内部振替請求書、利用記録などを証憑として用意していただきます。
    注:当該事業に係るパソコンや分析機器等の新規購入は原則認められません。
  • 研究旅行に係る経費:途上国研究者及び同行する指導担当者2名まで、合計3名までの旅費交通費(1回あたり3泊4日程度、期間中数回まで)は経費支払い対象です。上記「諸経費」の総額とは別に予算取りしています。
    この出張回数の変更は各研究室の目的・内容により柔軟に考慮します。また、現場見学先へも謝金の支払いが可能です。いずれもICETT規程に基づきます。
    事前にその都度行動計画書を提出していただき(→E-mailでのご連絡で結構です。日時・訪問先・面会者名と役職・想定ルートや交通手段をお知らせ下さい。)、ICETT側でその内容を確認させていただきます。
  • その他:受け入れが決定した機関に対しては、別途、経費支払い基準についての詳細情報を連絡します。
    研究者にはICETTよりパソコンを貸与、また、必要に応じて事務机等も準備しますので、研究室でのご準備は不要です。

9.応募資格

日本国内で、環境保全技術に関する研究を行っている独立行政法人、または大学法人における研究室(研究部署)を対象とします。

10.応募方法

今年度分についてのご応募にあたっては、次の提出期限までに、応募書類一式を当センター(ICETT)宛にご提出下さい。

  • (ア)提出期限:平成21(2009)年6月9日(火曜日)ころまでに
    ※次年度以降の受入可能性のご意志を賜る分については、特に期限を設けておりません。
  • (イ)提出先:〒512-1211三重県四日市市桜町3684-11 財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT) 担当:南川
    電話:059-329-3500、E-mail:mami@icett.or.jp
  • (ウ)提出書類:財団所定の受入可能性調書(回答)(研究室(研究部署)における研究課題の概要、途上国研究者の受入に係る希望及び準備体制についての調書):書式ダウンロードは巻末のアイコンから
  • (エ)提出方法:ア)についてはE-mailによる提出をお願いします(データ形式:MS-Word又はPDFいずれでも可)。
  • (オ)提出の際、E-mailの件名に必ず“PIER2009”と記して下さい。

11.受入研究機関の決定方法

  • (ア)途上国研究者(候補者)の選考に関しては、ICETTを事務局とする選考委員会を別途設け、一定の基準に基き選考を進めます。(→※終了、決定しました。)
  • (イ)受入研究機関よりご提出いただいた受入可能性調書(回答)の内容と、上記の途上国研究者(候補者)側の要望との合致をはかった上で、実際に受け入れていただく研究室を最終的に決定させていただきます。結果はE-mailでご連絡します。(その間、双方へのヒアリングなどのマッチング作業はICETTが行います。この際に、受入研究機関側からの詳細質問等があれば、ICETTが候補者にE-mailで確認します)。
  • (ウ)決定した受入研究機関(研究室・研究部署)とICETTとで、個別の条件を検討の上、ICETTより正式に受入依頼文書を発出します。(なお、研究者の招聘に際して法務省へ『在留資格認定証明申請』を行う都合上、受け入れが決まった機関の指導者(代表1名)には個人の経歴をお尋ねすることをご了承下さい。)

12.参考:海外研究者の招聘条件(待遇)について:ICETTによる支給

  • 渡航費:航空券はエコノミーディスカウントチケット(現物支給)。
  • 宿舎:研究場所に近いマンスリーマンション(家財道具付き、水道光熱費・インターネット接続費込み)の借上げ。但し(携帯)電話代は個人負担。
  • 食費・日当:ICETT規程に基づき日額4,900円を支給(但し、租税条約非締結国あるいは締結していても例外条項に該当する場合は、一定額が源泉徴収される)。
    ほか、帰国時の資料別送費を支給。国内移動費:来日時・帰国時における空港~宿舎間と、研究旅行時の旅費交通費を実費支給。
    ほか、滞在中の便宜を図るために自転車を貸与する。
  • 保険:来日から帰国日までの日本滞在期間をカバーする海外旅行傷害保険に加入。
  • 研究:研究活動用のパソコン(英語OS)を貸与。
  • その他:滞在中に就労及び報酬を得る活動はできない(査証の関係により)。

13.問合せ先

〒512-1211 三重県四日市市桜町3684-11 財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT)
担当:南川 惠津子、遠山 里美
電話:059-329-3500、Fax:059-329-8115
E-mail:mami@icett.or.jp(南川)(お問合せ時には件名に必ず“PIER”と記してください。)
URL:http://www.icett.or.jp(この案内文書も、サイト内に掲載してあります。)
備考:これまでの実施概要及び受入指導機関につきましては、下記サイトをご参照下さい。
http://www.icett.or.jp/“Japanese Page”選択→“ICETTの活動”選択→“1.研修・技術指導事業”選択→平成19年および20年度の“研究者招聘事業”をご覧下さい。
備考:上記のICETTホームページの英語版サイトには、本件の海外研究者の募集に関する文書(英・西・仏・露文)を同時掲載しております。(→※終了しました。)

以上

参考途上国のうち、愛・地球博への公式参加国・地域のリスト: