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ホーム > 研修・指導 > 国内受入研修・技術指導 > 平成30年度の事業 > 【報告】リロ・パナソニック エクセルインターナショナル受託 JICA「ハイフォン経営塾」の実施

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掲載日:2019年11月14日

【報告】リロ・パナソニック エクセルインターナショナル受託 JICA「ハイフォン経営塾」の実施

リロ・パナソニック エクセルインターナショナル㈱社がJICAより受託した事業「ハイフォン経営塾」を2018年(平成30年)5月15日から24日の日程で実施しました。

事業の目的:

 ベトナムにおける裾野産業を牽引する知識や経営・管理技術のノウハウを有する人材不足等の課題を背景に、本プロジェクトでは、「ベトナム日本人材協力インスティチュート(VJCC)」によるビジネスコースの実施等を通じ、中小企業・裾野産業を担う経営者人材育成に係る支援を行っています。VJCCが実施するビジネスコースの中でも、特にこの本邦研修を含む「経営塾」はベトナム国内での評価も高く、進出日系企業から信頼できる現地パートナーとしての期待が寄せられています。また、ベトナム側においても、進んだ知見を有する日系企業経営者との協業による企業の発展・人材の能力強化の必要性が認識されており、日越の人材交流を通じた経営人材の能力強化というニーズが確認されています。本研修では、経営者としての知見を得る為の座学に加え、企業視察やビジネスネットワーキング等、日本企業との交流を通じ、経営人材である研修員が日本式経営を学び、自身の企業運営に反映することにより、日越間の経済関係の強化に資する人材・企業の育成に資することを目的とされています。

研修内容:

 本研修は、VJCCによるベトナム国ハイフォン市の経営層を対象として実施されている第2期ハイフォン経営塾からの選抜25名の参加で実施された本邦研修です。研修は、2018年(平成30年)5月15日から24日までの間、東京2日、三重2日、九州6日で構成されました。

 研修全体では、講義や討議を通して学んだことを日本の現場で確認すること、中小企業の経営者団体がどのような活動を進めているかを確認すること等によって、ベトナム国内での学習(講義と討議)を補完し、理解を深めました。また、日本の経営者との意見交換を通して、経営者としての知見をさらに高めることにより、経営能力の強化とともに日越間のビジネスリーダー間交流の促進による日越間の産業のさらなる発展につなげることを目的としました。

 

 研修中は、事前に設定した課題「品質・生産管理」、「人材育成・人材管理」、「組織管理」、「顧客サービス」についてグループ毎に研修・見学で得た情報を元に討論を重ね、発表資料を作成しました。また、四日市市の研修では、「四日市公害と環境未来館」を訪問し、経済発展に伴う公害の克服対策として被害患者には補償費、企業は公害防止対策施設の導入や行政による法令制定等多くの改善点について多面的に学ぶことができ、環境に配慮しながら企業活動することがとても重要だと理解を深めてもらいました。

 また、2016年(平成28年)8月より四日市市とハイフォン市が経済交流の覚書を締結しており、連携・交流が行なわれております。今回もさらなる交流の機会として、四日市商工会議所と四日市市による「日越歓迎レセプション」が開催され、四日市市長、商工会議所会頭、JICA中部研修業務課長の出席の中、研修員と四日市大学で学ぶベトナム人留学生がアシスタント通訳を務め、和やかな中で交流が行なわれました。

 北九州市に移動し、各訪問企業から、経営が困難になった際に取られた対応策や人材育成、評価制度などについて詳細な説明を受け、自社についてもどのような改善をしていくかを考えるよい機会となりました。

 移動中も討論の内容を検討する必要があり、多忙な研修でしたが評価会では、もう少し長い研修を望む研修員も多く、全体評価では94.88%の満足度であると回答が得られました。

 担当者としても、各研修員が、研修中に学んだことがベトナム・ハイフォン市でさらに活用されていくことを、期待しています。ご協力いただきました皆様に、厚くお礼申し上げます。

 

レセプション

ハイフォン

四日市商工会議所・四日市市による日越歓迎レセプション

ハイフォン経営塾閉講式

 

(喜瀬・前田)