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掲載日:2015年12月2日

平成27年度 中華人民共和国「天津セミナー」国内受入研修を実施

 公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT)では、四日市市からの委託を受け、中国天津市環境保護局等の職員を対象にした人材育成研修を下記のとおり実施し、終了しました。 
 研修にご協力いただいた講師、企業の方々、地方自治体職員の皆様方に厚く御礼申し上げます。

 1.研修期間
 平成27年11月16日(月)~12月1日(火)

 2.研修員
 中国天津市環境保護局等の職員4名

 3.研修概要 
 現地セミナーと同様、「大気汚染防止対策と技術」をテーマとしました。今年度の研修では、天津市環境保護局関係者等を対象に、日本の取組みや技術等を学び、大気汚染防止対策に関する理解及び知識を得て、天津市の大気環境改善に寄与できる端緒としてもらうことを到達目標としました。
 はじめに、四日市公害に関する講義や2015年3月に開館した「四日市公害と環境未来館」で研修を行い、四日市市の成り立ちと四日市公害の歴史的背景を学びました。

 

1

〈ICETTでの講義の様子〉


 また、四日市市や三重県などの行政機関、四日市市内に立地するコンビナート企業において講義や見学を組み合わせ、過去、現在、未来への視点を取り入れながら研修を実施しました。

 

3

〈四日市公害の原点「磯津」にて〉

 あわせて、移動発生源に関する見識と大手企業における環境管理方法を学ぶため、大手自動車工場など四日市市外での研修や神戸市での研修を行いました。その他、四日市港の港湾施設見学、地元産業展の参観など、様々な見学先を織り交ぜて実施しました。

 

2

〈四日市港ポートビル展望室から市内を望む〉

 研修員からは、「自動車汚染防止の作業は我が国が今臨んでいる最大の技術課題で、日本の先進の経験とモデルを参考とし、その上でさらに乗り越えられるように頑張りたい。」「化学工場の環境保全対策、四日市市や神戸市の環境対策、移動発生源に関する大気環境対策など、自身の実際の仕事内容と合致しており、有意義な課題が与えられ、内容がとても具体的でした。帰国後の仕事に大変参考になった。」「天津市は典型的な工業都市であり、現在の天津市の環境問題は主に大気汚染問題となっている。どうすれば有効的に大気汚染を防止できるかということは今の環境保護に携わる者の最も興味ある課題でこの研修は非常に参考になった。」「現場での見学がとても直観的だった。企業の現場の職員との交流ができて、深く掘り下げた勉強ができました。」との感想を得ました。

 なお、国内受入研修の実施についても、研修員の選抜や研修員への事前情報の提供、ジョブレポートの作成などについて、天津市環境保護局の全面的な協力を得て実施しました。

 この研修は、天津での環境保全セミナーと合わせて実施しました。四日市市と天津市の交流の礎として、また、環境改善の一助として、今後も内容を充実し、発展させていくことが期待されています。

 

 

4

 〈国内受入研修終了後の記念撮影〉