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ホーム > 交流・連携 > 平成24年度の事業 > CTI PFAN アジア・クリーンエネルギー・ファイナンシング・フォーラム(AFCEF-3)事業開発ワークショップ

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掲載日:2012年11月22日

CTI PFAN アジア・クリーンエネルギー・ファイナンシング・フォーラム(AFCEF-3)事業開発ワークショップ

 2012年11月9日に、シンガポールにて、CTI PFANアジア・クリーンエネルギー・ファイナンシング・フォーラム(AFCEF-3)の一次選考を通過した案件を対象とした事業開発ワークショップが開催されました。

CTI_PFAN_AFCEF-3_PDF_Workshop_Overviewこのワークショップは、事業開発者に対して、案件の向上・構成、また経済的に実行可能な事業計画書作成および投資家に対する効果的なプレゼン方法について、専門アドバイザー、クリーンエネルギー投資家、また銀行から専門的なアドバイスを与える事を目的として行われました。また、このワークショップを機に、2013年2月22日に開催されるクリーンエネルギー案件と投資のマッチングを目的としたAFCEF-3フォーラムでのプレゼンテーションに向けて、およそ4ヶ月間、選考を通過した事業開発者の案件・事業計画に対して、専門アドバイザーの集中的な個別指導が行われます。

CTI PFAN-CTI Private Financing Advisory Network(CTI 民間資金調達支援ネットワーク)は、クリーンエネルギー・再生可能エネルギー分野に携わる事業開発者と投資家を結ぶ架け橋となり、有望で革新的なプロジェクトの実現を促進する、多国間による官民パートナーシップです。CTIが、国連気候変動枠組条約(UN Framework Convention on Climate Change, UNFCCC)の技術移転専門家グループ(Expert Group on Technology Transfer, EGTT)との協力により、立ち上げたプログラムです。

今回のAFCEF-3の一次選考通過案件は、インド(7件)、フィリピン(4件)、インドネシア(2件)、タイ(2件)、トンガ(1件)、バングラディッシュ(1件)、カンボジア(1件)からの計18件でした。うち1件は日本企業が実施するプロジェクトです。これらの案件は、2012年7月より開始したアジアを対象とした再生可能またはクリーンエネルギー案件の公募に対し集まった41件の提案の中から、商業性、完成度、投資家の関心度、持続的なクリーンエネルギー産出および温室効果ガス削減の可能性、また同時にその他の環境・発展への恩恵、という観点から選ばれたものです。選ばれた案件は、バイオマス、水力、廃棄物からのエネルギー生成 / 回収、太陽光、クリーン輸送、風力、バイオガス、農村電化など多岐にわたる分野でのクリーンおよび再生可能エネルギー技術展開に向けて資金を求めるものです。これらの案件は合わせて、年間200万CO2換算トン分の温室効果ガス削減の見込みがあります。

専門家によるアドバイスの主なポイント

  • 投資家に対する効果的なプレゼンのまとめ方
  • 投資家と銀行家の期待・要求するもの
  • 事業計画成功の要件

その他のハイライト

  • シンガポール持続可能エネルギー協会(SEAS)取締役のKavita Gandhi氏による基調講演
  • CTI PFANフィリピン・コーディネーターのCharles Cole Navarro氏によるCTI PFAN及びその活動紹介、AFCEF-3の概要及びコーチングプロセス、本ワークショップの趣旨説明
  • Armstrong Asset Management取締役のEd Douglas氏による投資家の視点についてのプレゼンテーション / アドバイス
  • インドステイト銀行副理事のHariharan 氏と Radha Rao氏による金融関係者の期待事項についてのプレゼンテーション / アドバイス
  • CTI PFAN アジア地域コーディネーターのNagaraja Rao氏による事業案件成功の要件についてのプレゼンテーション / アドバイス

 

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今回のワークショップの参加者は、事業開発者、個別指導担当コーチ、投資会社と金融機関からの来賓講演者、主催者、関連機関からの見学者を含め、全体で45名に上りました。事業開発者については、一次選考通過者と、更に、今回の公募で集まった案件の中で完成度が低いながらも実施の可能性のあるものと判断され、CTI PFAN開発パイプラインに導入しサポートとアドバイスを与えていく検討がされている、長期開発案件と呼ばれる案件の開発者2名も参加しました。

AFCEF-3は、CTI、CTI PFAN、米国国際開発庁(USAID)、アジア開発銀行(ADB)のEnergy for All Program、ICETTより支援を受けています。また、Dawn Consulting, CleanEnergy Solutions International (CSI), PPL International, SEAS、ReEx Capital Asiaの協力の下、開催されています。

参加者の感想 

 このイベントに参加して、投資家や銀行が資金の提供のために案件の審査をする際に何を評価しているか、ということについて理解を深めることができました。この知識を生かして、これから自分のプロジェクトについてもっと彼らに分かりやすく伝えて、自分の案件が資金提供をする価値のあるものだということが分かってもらうことができれば、と思います。 -Dominion Clean Energy Systems LLC(フィリピン)、マネージャー-James Winstead

投資家への効果的なプレゼンの仕方についてアドバイスをしてもらい、すでにプロジェクトの将来のスタッフ、パートナー、クライアントとのコミュニケーションに役立っています。コーチの質がとても高く、私達の案件を成功へ導くべく押し進めて下さっています。CTIにはこうしたイベントを実施してもらい、感謝しています。 -Mana Fuel(トンガ王国)、エクゼキュティブ・スペシャリスト-David Taumoepeau

温室効果ガス・二酸化炭素削減効果のある有望な案件を探しだす、こうした重要なワークショップを開催していただき、ありがとうございます。アジアの国々は特に深刻な環境問題に直面しており、CTIはそれぞれの国にとって重要な手段の一つです。 -株式会社実践環境研究所(日本)、副社長-今井 伸