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掲載日:2012年2月14日
ICETTがこれまで20年間にわたり実施してきた研修の修了者の多くは、タイにおいて環境関係の行政機関をはじめとして、各種の行政機関や企業において指導的立場に就き、環境の保全や国や地域の発展のための最前線で活躍するに至っています。「国際協力ネットワーク構築事業」は、これまで築いてきたタイの研修修了者等とのネットワークをより強固なものとすると共に、タイでの環境保全の実態や環境に対するニーズを把握し、日本や三重県が有する経験や技術について紹介を行いました。今年度は、以下の内容について活動を行いました。
(1)地元自治体の環境保全施策に関する現状調査と現地関係者との意見交換
(2)環境保全活動、技術等に関する専門家による講演会等の開催
(3)環境保全活動、技術等を展示会で紹介
(4)環境技術を有する県内企業の紹介
(5)現地企業の環境保全に関する状況調査
(6)ネットワークリストの作成
7月5日から7月8日まで現状把握調査を実施し、三重県政策部、JETRO三重及びJETROバンコク等々から支援を受け、事業の最適なカウンターパートの選定ならびに地元自治体の環境保全施策に関する現状調査と現地関係者との意見交換を実施しました。
ICETTは、2000年から2001年にかけて、アジア自治体環境支援プログラム(ECPA)事業を通じて、タイのラヨーン市における環境政策の立案等のサポートを実施しています。現在でも、住民参画によるマングローブ森林の保全や、廃棄物由来のバイオガス発電を行うなど、近隣の自治体よりも先進的な取り組みが進められていました。また、過去にICETTで実施した三重県への受入研修についても高い評価をいただいており、ラヨーン市の負担で三重県で研修を再度実施することも検討されており、これまでの事業を通じて環境意識が確実に醸成されていることを確認しました。 (長尾・出口)
ラヨーン市長への表敬訪問
ラヨーン市環境部職員との意見交換