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掲載日:2016年4月6日
環境省「WEPA」事業業務の事務局を請負い、実施しました。
今年度は主に、水環境の課題解決に向けて行動するプログラム(アクションプログラム)の実施とその支援活動、産業排水管理をテーマとする年次会合とワークショップを実施しました。
ベトナムから提案された、大規模集約型の養豚排水に関するアクション
プログラムでは、ゲアン省など4省で養豚排水のインベントリ調査を実施し、
その結果をハノイで開催したステークホルダー会合で報告し、ベトナムの畜産
排水の管理や処理に関する現状と課題についても関係者間で共有しました。
また、スリランカから提出された地下水に関するアクションプログラムの基本
構想について、初期段階での現状調査をコロンボで行うとともに、以降、
基本構想から素案の策定に至る過程で支援を行いました。 ステークホルダー会合(平成28年1月18日)
第11回WEPA年次会合は平成28年1月26日に、ラオス・ビエンチャンで開催しました。インドネシアを除くWEPAパートナー12ヶ国・46名が参加し、WEPA活動報告や次年度計画の発表のほか、ベトナムで先行しているアクションプログラムのテーマに合わせて、WEPAパートナー国での畜産排水管理の情報交換を行いました。
前日(25日)に行ったワークショップには12ヶ国・44名が参加し、産業排水をテーマとして、企業の法規制遵守を促進させる視点から、地方行政による執行強化、地方行政への支援強化、企業のインセンティブ向上策についてグループ討議を行い、中央政府による産業排水管理の強化策が話し合われました。
年次会合(平成28年1月26日) ワークショップ(平成28年1月25日)
また、平成27年4月に開催された韓国・大邱及び慶北での「第7回世界水フォーラム」では、『水質管理とガバナンスの枠組みの強化』に関するセッションへの参加、ジャパン・パビリオン内の環境省ブースでのポスター展示やWEPAのパンフレットやレポート等の配布などを通し、WEPAの情報発信を行いました。
ジャパン・パビリオン内の環境省ブース
(平成27年4月12日~17日)
WEPAは引き続き、パートナー国の水環境に関する経験と知識を共有し合い、能力強化によってより良い水環境の構築を目指した活動を行っていきます。