【報告】三重県委託事業 令和7年度グローカル人材育成講座第3回を開催しました。
ICETTは三重県からの委託を受け、「グローカル人材育成講座」を全3回にわたり開催しました。本講座は、三重県にゆかりのある若者が国際的な意識・感覚を高め、世界へ目を向けるきっかけとなる機会を提供することで、三重の未来を担う若者の国際的な視野を広げ、グローカル人材の育成につなげることを目的としています。
このたび第3回講座を、『地球の未来に貢献!農業ってこんなにスゴイ~グローバル人材と技術が支える進化する農業~』と題して開催しましたので、その様子をご報告します。
日時:令和7年12月26日(金)13:30~16:30
場所:株式会社浅井農園 本社(三重県津市高野尾町4951)、本社研究棟ならびに高野尾園地
講師:株式会社浅井農園 経営企画ユニットマネージャー 久保田 陽太郎 氏
参加者:三重県内の高校生・大学生、県外大学に通う三重県出身の学生など23名
第3回講座では、先進的な研究開発型農業に取り組む㈱浅井農園を訪問しました。

講座の前半では、グローバルな技術をもとに地域の環境に適した農業の研究開発に取り組む現場を見学しました。まず本社研究棟では、海外の先端技術を応用した環境制御型トマト栽培を視察し、資源循環や省力化の工夫も学びました。続いて高野尾園地では、ニュージーランドとの協働で進めるキウイフルーツ栽培の仕組みや、30年単位で取り組む長期的な農地運営の挑戦について説明を受け、国際的な知見が地域農業を支える取り組みを知ることができました。

後半の講義では、「『先端技術』と『地域資源』の活用による地域イノベーションの可能性」と題して、就農人口減少や気候変動を踏まえた持続可能な農業の方向性を学びました。三重の農業が培ってきた歴史や、東海・関西圏へアクセスしやすい物流特性にも触れながら、地域企業との連携、栽培環境制御技術やトマト自動収穫・搬送ロボットなどのスマート農業技術研究の取組、耕作放棄地の活用によって実現した大規模キウイ園地づくり、そして海外人材活用の取組が紹介されました。また、講師の海外経験に基づく実例紹介や、講師が考える「グローカル人材」についても熱く語っていただきました。

グループディスカッションでは、参加者の間で「人口減少社会における農業の維持」「AIやロボット技術の活用」「地域や企業との連携の重要性」「耕作放棄地への向き合い方」など、多様な視点から活発な意見が交わされました。
講座後のアンケートでも、「現地見学で実際の農業現場を体感できた」「スマート農業や先端技術の学びが深まった」「農業の課題や経営の視点を理解できた」といった声が寄せられました。また、講師の海外経験やグローカル人材への考え方に触れて視野が広がったという意見や、三重県の魅力や地域資源の活用を再認識したとの感想も多く、学びの多い時間となりました。
参加者は、現地での体験や講義で得た多角的な学びを通じて、地域課題に向き合う姿勢やグローカルな視点の重要性など、今後のキャリア形成を考えるヒントを得られたことと思います。


