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掲載日:2012年10月24日
2012年10月16日(火)から10月18日(木)の3日間、天津市において「環境アセスメント(環境影響評価)」をテーマとした天津セミナー事業の現地セミナーを開催しました。
天津市は、中国東北部に位置し、北京、上海と並ぶ中央直轄市(省・自治区と同格)です。中国では、国家の五カ年計画において資源節約型・環境配慮型社会の形成を掲げ、環境保護の取組み強化や環境監督管理の強化を目指しています。その中で、天津市は、環境保護のモデル都市として、主要汚染物質排出削減やエコシティ建設などを推し進めるため、建設プロジェクトの環境管理が重要となっており、そのツールとして環境アセスメントが必要不可欠となっています。
ICETTは、2001年から毎年、四日市市からの委託事業として、天津市でのセミナーを実施しています、今年のセミナーは上記の天津市の状況から「環境アセスメント(環境影響評価)」をテーマとして開催しました。このセミナーには、天津市環境保護局や研究機関である天津市環境保護科学研究院、環境影響評価センター、南開大学等の専門家約40人が参加しました。
セミナーでは、環境影響評価における市民参加と方法、環境アセスメントの実施方法、戦略的環境アセスメントの現状と課題、石油化学産業の環境影響とリスク予防などを小テーマとして、円卓方式により日本側講師、中国側講師の発表及び意見交換、質疑応答が行われました。
セミナー参加者からは、「日本は環境影響評価における市民参加の事例が多く、中国で市民参加を進める上で参考になった。」「中国と日本の環境アセスメントの相違が理解できた。」「リスクアセスメントの考え方など参考となった。」などの声が寄せられました。
セミナー風景