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掲載日:2013年12月19日
12月17日、「愛・地球博基本理念継承発展事業 海外研究者招聘事業」で来日した中国科学院より環境分野の若手と中堅の研究者2名と三重県石垣副知事、中国の康副総領事、黄領事が懇談しました。今回のテーマは「四日市公害の経験を見聞する短期訪日視察」で、メディアからも注目が集まり、テレビ2局、新聞社2社が懇談の様子を取材しました。
研修2日目は、前日に雪景色になった御在所岳山頂からコンビナート地域を俯瞰し、研修3日目に懇談会を開催しました。懇談会では、三重県石垣副知事からは「中国から四日市にどんどん来て環境技術を学んでもらいたい」、康副総領事からは「このような機会を大変うれしく思う」と研究者2名を歓迎し、研究者2名からは「日本の技術や政策を学び、中国の青い空・きれいな水を取り戻したい」「四日市市が持つ公害を克服する技術を学び、中国で青空が見られるような仕事をしたい」と視察への意気込みを語ってくれました。
懇談会の後は磯津漁港を訪問しました。
磯津地域では、実際に山側から製油所を経由して下りてくる風を体感しながら、当時の大気汚染物質の拡散状況について疑似体験をしました。
研修員は「今は空気も澄んでいるし、においも無いとわかりました。海水の色もきれいですね。
10年以上かかったと聞きますが、環境汚染は回復できることを実感しました。」と感想を述べていました。