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ホーム > 研修・指導 > 国内受入研修・技術指導 > 平成26年度の事業 > 平成26年度JICA委託青年研修「インド/都市環境管理」

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掲載日:2015年3月10日

平成26年度JICA委託青年研修「インド/都市環境管理」研修を実施しました

 12月3日に開講したJICA青年研修「インド/都市環境管理」は、13日間の日程で12月15日に終了しました。

研修概要

 この青年研修は、JICAにより招聘された45歳までのインド中央・地方政府の行政官・大学准教授の14名が日本の環境行政、地方自治体の環境管理手法、環境教育などについて日本の経験や技術を理解するために基礎的な研修に参加し、自国の環境改善の参考とする目的で計画されました。招聘された研修員はそのほとんどが責任ある役職につく中堅行政官であったことから、母国で学んだ基礎をさらに深め、再認識した上でインドと日本の現状を理解し、研修中は活発な意見交換・交流が行われました。

内 容

 研修中は、日本の廃棄物処理の法律や資源物のリサイクル施設の見学、NPOの有機廃棄物堆肥化を含む循環型社会構築のための活動、浄化センター見学から水源管理、企業の共同排水処理や集落排水処理を学び、排水処理の安価なオプションとして各戸に設置する合併処理浄化槽についても学びました。市民による環境ボランティア活動や小学校での環境教育の現場も訪問しました。インドでも小学校では児童により清掃活動が行われているものの毎日ではなく、日本では教室だけではなくトイレや廊下も児童が丁寧に清掃する様子を見て驚いていました。廃食油回収を行っているボランティア団体では、廃食油からの石鹸作りを体験させていただき、同団体がエコイベントなどで販売している焼きそば、焼餅やコーヒーを味わう機会も持ちました。

Opening
開講式
Jyokasoh
浄化槽のカットモデルにて構造を見学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Soapmaking
廃食油からの石鹸作り
Waterpurification
水沢浄水場見学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この青年研修は、日本の文化にも触れ、理解を深め、友好関係を築く目的もあり、研修員は四日市市の茶室「泗水庵」で数寄屋造の建物の説明を聞き、立礼式の茶道を楽しみました。ICETTに滞在中、モンゴルから訪日していた高校生10人との交流会では、お互いの国についていろいろな質問や、母国の歌の披露、そしてダンス競争などで楽しく時間を過ごし、お互いの国を知る機会を持ちました。また、週末には、ボランティアファミリーや地域の英会話サークルのメンバーの日本人との交流会を開催し、空手の演武を観た後、研修員自身も空手の型を体験しました。その後、折り紙を折りながら会話を楽しみ、日本人ボランティアから頂いたお菓子や果物の味見もしました。 研修員は、自由時間にはショッピングに出かけ、家族友人のためのお土産を購入し、居酒屋や回転寿司などの日本の食べ物にも挑戦しました。週末には一部の研修員は京都へ行き、他の研修員は雪を見るためにロープーウェイで御在所岳の山頂に行くなどそれぞれに新しい体験をしました。

 

Mongolian
モンゴルからの高校生との交流
Teaceremony
四日市市泗翠庵にて茶道体験

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 JICA中部で実施したアクションプラン発表会や評価会において、廃棄物処理の技術面だけでなく、大都市での自動車排ガスによる大気汚染削減案や、配水の無収水削減対策案など、多くの研修員から発表がありました。担当者としても、各研修員が、研修中に学んだことや日本の行政官との意見交換等で得たアイデアをインドに広げることを期待しています。研修や交流会などでご協力いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。

                                                                 (内田・喜瀬)