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明日の地球のために

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掲載日:2011年12月13日

JICA中央アジア地域水資源有効利用を目的とした水質モニタリング研修が終了しました

 JICA委託の「中央アジア地域水資源有効利用を目的とした水質モニタリング研修」が11月30日に無事終了しました。

 今年度は対象5ヶ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)から10名の優秀かつ賑やかな研修員が揃い、シリーズ最終回にふさわしい、充実したコースを実施することが出来ました。 

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 研修は、各協力先において快適な受け入れ環境を提供して下さり、きめ細かいご指導をいただく一方、質問だけでなく対話好きな研修員の受講姿勢とが相まって、終始活発な雰囲気で進みました。研修員が特に研修で参考になった事象の中には、日本における法規制や環境基準のきめ細かさ、地方分権、分析値の定量下限や検出下限の水準の高さ、排水処理技術の水準の高さ、パソコンや高度な分析機材の効果的な導入による作業効率改善、環境意識啓発システムの確立、情報開示、等さまざまなものがあり、日本で既に定着しているシステムやルールに対する評価が比較的高かったと言えましょう。

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 研修員はまた、日本人の責任感の強さ、勤勉な態度、他者への気配り、すべての事柄の品質が高いといったことにも着眼し、「住みやすくて人に優しい社会」だと言及していました。

   

中央アジア水質2 生活面でのエピソードとしては、1ヶ月強の期間中に本格的な冬に突入しましたが、自国では零下数十度の気温にもなるという研修員のこと、「この位の気候がちょうど快適」と元気に過ごし、中には11月だというのに海で泳いだ男性研修員まで出ました。

 

 滞在中には研修旅行等を通じて他府県も訪問しましたが、今回の研修員は世界遺産の京都よりも、特に鳥取県で見た日本海に強く心を打たれていました。決して大きくない島国・日本ですが、研修員に対して誇れる自然があることをこちらも再認識しました。

 

 研修員の職場では12月が年度末とのことで、既に帰国後の業務は山積しているそうです。通常業務に加えて、研修員がアクションプランで述べた課題のほうも滞りなく遂行していくことを、大陸に思いを馳せつつ期待しております。

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 研修にご協力いただいた各関係先の皆様には、厚く御礼申し上げます。中には8年間連続でお世話になった機関や講師の先生方も多く、研修員を通じて現地の組織の成長を見守っていただきました。継続的なご支援を賜りましたことに重ねて御礼申し上げます。(南川)