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掲載日:2012年3月6日

平成23年度JICA国別研修_中国「企業環境監督員制度」

 中国の環境保護部(日本の環境省に相当)は、日本国際協力機構(JICA)の支援を受けて、2006年より日本の公害防止管理者制度をお手本に、企業において自主的な環境管理を行うための企業環境監督員制度を構築中です。2008年に基本的な制度設計が完了し、基本設計の詳細化、企業環境監督員の国家職業資格とする法整備、制度の企業や地方行政機関への啓蒙普及活動、資格試験に必要な教材の作成など準備作業が進められています。 今回の研修は制度施行準備の一環として、この企業環境監督員制度を実務面で担当する地方(省)の企業環境監察局行政官を対象に、日本の公害問題の変遷、中央・地方行政や企業の環境管理や公害防止施設の実運用など日本の環境管理の実態を把握し、彼らの実務に資することを目的に行われました。 

中国企業監督1 中国企業監督2

 研修期間は2月21日に来日し、3月1日に帰国しました。参加者は総数8名で、環境保護部、湖南省、吉林省、山西省、浙江省、江蘇省、山東省と重慶市の行政官でした。

 日本の大気環境の汚染防止、水質の汚濁防止や廃棄物の処理の法制度を学習し、実際の防止・処理施設の見学を行いました。また、四日市の石油化学コンビナートの環境管理に携わる人たちから、環境管理の実状説明を受けて意見交換する機会もありました。課外科目として休日には、京都を訪れ2箇所ほど代表的な仏閣を見物し、美的な和食を味わいました。 借り上げバスでの移動で、道路のつくり(碁盤の目)が、中国の古都(長安や洛陽)と非常に良く似ていると誰かが洩らしていたのは印象的でした。まさしく「一衣帯水(中国でよく使われる日中両国は親しい近隣の意味)」の感を持ったといったところです。

 この企業環境監督員制度が実施され中国各地に再び青空が戻ってくること期待しています。最後になりますが今回の研修にご協力いただいた行政や企業の方々に紙面を借りて御礼申し上げます。(谷口)

京都1