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掲載日:2009年7月14日

平成21年度JICA中南米地域別研修「循環型社会形成促進のための廃棄物総合管理」コースの閉講

首都への過剰な人口集中による種々の都市問題の発生により、とりわけ都市廃棄物を中心とした環境汚染が大きな問題となっている中南米諸国を対象に、日本における効率的な廃棄物処理技術に加え、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進による循環型社会構築や環境教育等のソフト面に焦点を当てた標記研修を中南米諸国の地方自治体・中央政府の環境行政部門において廃棄物処理を日常的に担当する行政官を対象に2009年5月24日~7月3日の41日間の期間で実施しました。一般家庭や事業所などの発生源における環境意識啓発を促すとともに、廃棄物処理を通じた新エネルギーの開発や活用など新たな視点を盛り込み、中南米が抱える都市廃棄物の諸問題に対応可能なシステム構築を修得することで中南米諸国の行政に携わる人材育成を目指しました。
1.日本の廃棄物管理システム 2.循環型社会に向けた3Rの手法 3.産業界における廃棄物処理技術と3Rの実践 4.環境意識啓発 のカリキュラムテーマの中で講義・現場見学・ディスカッション等により、自国の問題点、改善案を整理・習得し、最後に研修のまとめとして自身の研修目標に対する振り返りと分析をし、帰国後の行動計画の策定及び発表しました。
研修コースの中では、各講義・見学の最後には研修員が交代で代表してお礼の言葉を述べると共に自国の民芸品などを贈り、講師との交流が図られました。研修員は講師に対し常に敬意と感謝を表しており、研修中の熱心な姿勢には講師からも好評でした。研修員の熱心な質問に対しては、時間の関係で講師からは後日回答をいただくことも多くあり、丁寧にご対応いただきました。
休日には川の清掃活動に参加し、鎌を使っての草刈りは初体験で、ぎらぎら太陽が照りつける中、皆興味を持って一生懸命草刈りを楽しみました。地方テレビ局からの取材を受けると共に、主催者からは一番熱心に取り組んでもらったとお褒めの言葉をいただきました。

 

また、休日には茶道の体験をしたり、他コースの研修員とはバーベキューなどで交流を図りました。研修旅行中には日本の文化や歴史に触れる機会を持ち、京都の金閣寺や清水寺、名古屋城、宿泊したホテルでは浴衣を着るなど楽しみました。

 

滞在中、5回の日本語研修を実施しましたが、皆非常に興味を持ち、もっと研修機会を増やして欲しい旨の意見が寄せられました。
新型インフルエンザ蔓延の最中、関係者の皆様には温かくご協力をいただき、無事に研修を終えたことを感謝致します。