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明日の地球のために

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掲載日:2008年11月7日

平成20年度 中国天津市を対象とした人材育成研修 (SO2の削減に向けた管理政策)

四日市市と天津市とは1980年の友好都市提携以来様々な分野で交流を続けています。その一環として1993年からは環境分野の研修を四日市市がICETTに委託をして実施しています。これまで90人が来日し研修を行ってきました。
中国では、ここ数年10%を超える経済成長が続いており、その反面環境問題も深刻化しています。第11次5カ年計画では、従前の経済の高成長を基調としたエネルギー多消費型の経済成長路線からの転換が標榜され、主要汚染物質(SO2とCOD)については排出総量規制の導入が決定されています。
天津市では、「天津市環境状況公報(2007年版)」によると、2007年の二酸化硫黄の年平均値は0.062mg/立方メートルで、年々低下しているものの、未だ環境基準(2級基準)をクリアすることなく推移しています。
こうした背景から、今年度の受入研修では、天津市環境保護局職員6人を迎え、天津市における二酸化硫黄排出量の削減に向けた管理政策の促進の一助となることを目的とした、「SO2の削減に向けた管理政策」をテーマとして、11月4日~11月21日の間受入研修を実施することとなりました
今回の日本での研修に先立ち、9月22日から24日までの3日間天津市内で同じテーマのセミナーを開催しました。今回の研修は、その参加者の中から6人が選抜され、受講するものです。

 

主な内容は、SO2の削減に向けた日本の経験、技術等を学び次の諸点の理解及び知識を得ることを目的としています。

  1. 二酸化硫黄削減のための地方自治体の取り組み
  2. 二酸化硫黄削減のための排ガス処理技術
  3. 今後の活動のための、アクションプランの作成

この研修は専門技術研修ですが、様々な討論や環境対策の現場見学などを通じて、日本の法律や規制の背景となっている日本の文化、習慣、日本人の考え方などに直接触れることも大切だと考えます。
11月5日に開催された開講式には、井上哲夫四日市市長が出席され、「天津市から研修員をお迎えするのは、今年で13回目である。四日市市と天津市の交流はICETTの活動を通じた熱いものがある。今年8月には、ロングビーチ市・天津市・四日市市の中高生を対象にした環境サミットを開催した。次世代の人が環境問題を議論することは大切である。皆さんも今日から始まる研修にがんばるとともに、四日市での文化に触れるなど四日市での生活を楽しんでほしい。」との歓迎挨拶がありました。