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明日の地球のために

ホーム > 研修・指導 > 国内受入研修・技術指導 > 令和6年度の事業 > 【報告】フィリピン訪問団・食品廃棄物のエネルギー化に係るキーパーソン招へい事業を実施しました。

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掲載日:2024年12月5日

フィリピン 食品廃棄物のエネルギー化に係るキーパーソン研修(経済産業省 ゼロエミッション化人材育成事業(AOTS補助事業))

概要

 公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT)は、10月27日(日曜日)から11月2日(土曜日)までの7日間、フィリピン国科学技術省(以下「DOST」)をはじめとする行政機関や企業経営者から成る訪問団を受け入れました。

 本研修は、食品廃棄物のエネルギー化技術をテーマとしており、期間中、研修員は三重県と愛知県の関連機関の視察や講義を受講しました。
 また、研修最終日には、将来的な日本からフィリピンへの技術移転に向けて、課題や展望などについて意見交換を実施しました。

背景と目的

 フィリピンは著しい経済成長を遂げる一方で、多くの環境問題が発生しており、特に食品廃棄物を含む有機廃棄物の管理は大きな問題です。本事業のターゲット地域であるパンパンガ州では、発生する廃棄物の約半数を有機廃棄物が占め、それらの多くは適切な処理が行われないままに埋立て処分されており、自然発生するバイオガス(メタンガス)は、地球温暖化の助長の一因となっています。

 DOSTは、「廃棄物発電・エネルギー回収(Waste To Energy: WTE)」の推進を目標に掲げ、フィリピン国内の企業と地方自治体に対して、食品廃棄物のエネルギー化技術の普及を推進しています。

 本事業はDOSTの要望に基づき実施するものであり、研修員が、日本の食品廃棄物のエネルギー化技術や行政システムへの理解を深め、将来的な日本からフィリピンへの技術移転の礎とすることを目的に実施されました。

内容

  • 実施期間:
    2024年10月27日(日曜日)~11月2日(土曜日)
  • フィリピン側研修員:
    参加者数:8名
    構成:科学技術省 産業技術開発研究所及び第三管区パンパンガ州地方科学技術局、
     パンパンガ州政府、食品製造・加工業、廃棄物処理業、セメント製造業
  • 日本側協力機関:
    三重県、四日市市(クリーンセンター)、半田市、大府市、株式会社豊橋バイオマスソリューションズ、
    ビオクラシックス半田株式会社、オオブユニティ株式会社、三重中央開発株式会社、辻製油株式会社
豊橋バイオ 集合写真
 視察の様子(豊橋バイオマスソリューションズ)  閉講式

 

展望

 ICETTは、今後ともDOSTと協力し、フィリピンにおける廃棄物のエネルギー化技術の普及に向けて、事業を実施していく予定です。