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掲載日:2012年10月24日
2012年10月8日~13日、モンゴル国・ウランバートル市へ現地調査に行きました。本事業は、独立行政法人環境再生保全機構の地球環境基金より助成金を受け本年度より3年の計画で実施するもので、ウランバートル市の大気汚染削減を目指し、住民への総合的な啓発ツールの開発とこれを用いた環境リーダー育成を行い、教育現場・住民への意識啓発により、住民の自発的・持続的な行動を促すことを目的としています。今回の現地調査では、モンゴル国保健省、ウランバートル市教育局、病院、学校などを訪問し、活動に対する協議を行いました。
ウランバートル市では人口増加に伴う大気汚染問題が深刻化しており、都市部での車両の排気ガス、石炭発電、また、住民の7割が居住するゲルにおける冬期の石炭の生焚きにより、健康被害の問題を引き起こしています。このことから、我が国が取組んできた環境問題や公害の経験、特に「四日市公害」を通して、大気保全に対する意識啓発を行うことで、住民による実践的な大気汚染の削減を目指します。12月には病院での健康調査と学校での四日市公害の学習・大気の測定実習などを行います。
モンゴル国立第1病院 中学生の授業風景
ゲル居住区 ゲル内部(中心にストーブ)
モンゴルのうどんとミルク(牛乳・茶・塩を混ぜたもの)