文字サイズ
拡大
縮小
色変更
標準
青地に黄色
黄色地に黒
黒地に黄色

English

  • お問い合わせ
  • サイトマップ

明日の地球のために

ホーム > 情報提供・普及啓発 > 平成22年度の事業 > 環境人材育成講座(第7回)を開催しました。

ここから本文です。

掲載日:2011年2月8日

環境人材育成講座(第7回)を開催しました。

平成23年1月26日に、鈴鹿山麓研究学園都市センター(四日市市)において「環境人材育成講座」第7回を開催しました。
環境人材育成講座はCSR(企業の社会的責任)、循環型社会構築、地球温暖化対策、環境ビジネスの推進の4テーマを、7月から来年3月までに合計8回の講座を開催していくものです。
第7回目の講座では、「省エネ技術に関する意見交換会」のテーマで講座を開催しました。
講座の冒頭では、島根県から委嘱を受けて中小企業を中心に省エネ診断を実施されている株式会社山武ビルシステムカンパニーの冨田様から、省エネ技術の導入方法についてご紹介いただきました。省エネ推進のためにはエネルギー使用量の見える化を行い、できることから着実に実施していくことが大切とのことでした。具体的な省エネ事例として、電気使用量のピーク値カット、デマンド制御、ボイラー施設の高効率化、熱配管の断熱の徹底、ヒートポンプ機器への更新など様々な手法を挙げていただきました。
続いて、製造業現場における省エネ事例を株式会社東海理化の田中様、事業所における省エネ事例を春日井市民病院の富永様からご紹介いただきました。株式会社東海理化では、設備投資等により省エネ取組を講じたことによって一定の達成感が得られた後も、固定費の削減を新たな目標に掲げ、エア漏れ箇所の改善や製造状況に応じた設備電源の管理などを通じて更なる省エネに繋げられました。また、春日井市民病院では、空調機器等を定格能力で稼動させるようなソフト的な省エネ対策を中心に進められ、700万円の投資によって1,000万円/年のコスト削減を実現されています。

事例紹介の後には、財団法人三重県産業支援センター高度部材イノベーションセンター長である国保様のコーディネートのもとで、事例紹介をいただいた冨田様、田中様、富永様をパネリストとしたパネルディスカッションを開催しました。
今回の講座では、参加者から省エネ取組に関する事前アンケートをいただいており、抽出した省エネ推進の課題についてディスカッションを行いました。省エネ取組を効果的に進めていくためには、経営者が経営課題として省エネを捉えること、部署毎の競争意識を活用することなどがポイントとして挙げられました。また、一定の達成感が蔓延して次の対策が進まないことについては、現状に満足せずに各従業員ができることを常に考え、組織が一丸となった改善活動を実行することで、新たな改善点が得られるとのことでした。
講座の終了後には、事例紹介をいただいた講師から引き続きアドバイスを受けるため、名刺交換をされる参加者の姿もあり、講座内容を活用した今後の取組が期待されます。(出口)

(ハ゜ネルディスカッション)