文字サイズ
拡大
縮小
色変更
標準
青地に黄色
黄色地に黒
黒地に黄色

English

  • お問い合わせ
  • サイトマップ

明日の地球のために

ホーム > 情報提供・普及啓発 > 平成22年度の事業 > 環境人材育成講座(第6回)を開催しました

ここから本文です。

掲載日:2011年1月27日

環境人材育成講座(第6回)を開催しました

平成23年1月14日に、鈴鹿山麓研究学園都市センター(四日市市)において「環境人材育成講座」第6回を開催しました。
環境人材育成講座はCSR(企業の社会的責任)、循環型社会構築、地球温暖化対策、環境ビジネスの推進の4テーマを、7月から来年3月までに合計8回の講座を開催していくものです。

第6回目の講座では、「地球温暖化対策の今後の動向」のテーマで21世紀政策研究所研究主幹の澤昭裕氏にご講演をいただきました。

講座の前半では、日本を取り巻く諸外国が地球温暖化問題をどのように捉え、政治的な思惑を持って行動しているか?について解説いただきました。欧州にとっては排出量取引から大きな利益が得られる京都メカニズムの継続が望ましいとのことでした。日本においては、精神論で議論されがちな温室効果ガスの削減目標量は、達成不可能であれば罰金が課される性質のものであることから、あるべき姿について冷静な議論が求められることを強調されました。

後半では、一般の報道では伝わりにくいポスト京都議定書に関する国際交渉の動向について解説をいただきました。全世界の温室効果ガス排出量のうち30%程度しか担保できていない京都議定書から、コペンハーゲン合意、カンクン合意を経て、今後の1年間での交渉で如何に実効性のある施策を構築していくかが、地球温暖化問題にとっても日本にとっても正念場となるとのことです。澤氏は以前に経済産業省環境政策課長を務められており、その当時の国際交渉で日本が絶対的に不利な条件を突きつけられたものの当時の首相判断で乗り越えた状況を面白おかしくお話ししていただきました。

3時間に及ぶ講演でしたが、例え話を豊富に交えた分かり易い説明で、参加者からは『これからの地球温暖化対策に関する情報の見方を大きく変える良い機会であった』、『一般の報道では知ることができない国際交渉の現場を知ることができた』など、多くの好評をいただきました。
(出口)

(参考)澤氏の著書 「エコ亡国論」新潮新書

 

講座風景