掲載日:2012年1月13日
JICA草の根技術協力事業(地域提案型)パラオ共和国における簡易型コンポストシステム推進事業(第1回渡航)
事業開始(ミニッツの締結):現状把握調査、技術指導、普及啓発セミナー
期間: 2011年10月24日~11月3日
概要: 次のとおりであった。
- カウンターパートのコロール州のリサイクルセンターを見学し、事業内容の協議を行い、まだ収集に手の回っていない一般家庭の生ごみを副資材(ヤードチップ堆肥)と混合して、効率的にリサイクルセンターに収集することを確認しました。
- パラオで唯一の大学であるパラオコミュニティーカレッジ(PCC)と協力関係を協議し、生産された堆肥の栽培評価をPCCの農場で行っていただく内諾を得ました。
- ICETTが、地域住民の方に直接生ごみの廃棄方法、分別に対しての意識の聞き取り調査を行い、廃棄物分別、リサイクルについて非常に意識の高いこと、清潔感を保つため多くの方が生ごみを冷蔵・冷凍保存されていることを確認しました。
- コロール州廃棄物担当官及び地域住民の方を対象に、ICETT専門家から三重県型堆肥化技術のプレゼンテーション、生ごみと副資材を混合するデモンストレーションを実施し、熱心な討議が行われました。コロール州担当官、パラオコミュニティーカレッジ関係者及びウガラベル地区の住民が参加されました。
- 今回の事業開始にあたっての総括討論会を実施し、早く事業を開始して欲しいとの要望がありました。
今回の事業の開始にあたり、コロール州アダチ知事と、JICAパラオ支所長臼井様との間でミニッツの締結が行われました。
アダチコロール州知事、JICA臼井支所長、コロール州固形廃棄物局Selby プロジェクトリーダー、藤 勝雄 アドバイザー、ICETT宇佐美調査研究部長
専門家と共に、コヤシアジャスターについて現状把握調査を実施しました。
コロール州固形廃棄物処理局にて、堆肥づくりのデモンストレーションを実演しました。
パラオコミュニティカレッジ(PCC)の学生と共に、農場を見学し、作物の栽培について現状把握を行った。退園の前に、全員写真を撮影しました。
総括会議では、コロール州の技術者、ICETTの専門家、地域住民の参加者間で、活発な討論が行われました。