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明日の地球のために

ホーム > 研修・指導 > 国内受入研修・技術指導 > 令和3年度の事業 > 【報告】令和2年度 三重県委託「グローバル環境セミナー」

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掲載日:2021年4月20日

【報告】 三重県委託 令和2年度「グローバル環境セミナー」を実施しました。

 

概要

三重県では、「伊勢志摩サミット」の経験を生かし、県民が世界に目を向ける機会を設けることで、国際的課題に関心を持つきっかけとするため、伊勢志摩サミット開催日である5月26日、27日の前後2週間程度を「みえ国際ウィーク」と定め、国際的な取組を集中的に行う期間としています。グローバル環境セミナーは、本来であれば、この期間に三重県の高校生や大学生が会場に集まり開催されますが、本年度はコロナ禍のため令和3年2月20日にオンライン開催されました。本セミナーでは、太平洋島しょ国の環境問題、四日市公害の歴史、海外への環境技術移転に関する講義、パラオの高校生との意見交換、参加者のグループディスカッション、プレゼンテーションにより構成され、セミナー中の使用言語は英語としました。

背景と目的

伊勢志摩サミット及びジュニア・サミット in 三重の開催(2016年)に続き、太平洋・島サミットの三重県開催(2021年)決定[1]により、県内の若者が世界の舞台で活躍する機運が高まっています。この状況を、次世代のリーダーを育成する絶好の機会と捉え、これからの時代を担う高校生及び大学生等の若者が、刻々と変化する社会情勢等について深く考えるセミナーを開催することで、グローバル人材の育成を図りました。   

参加者

県内高校生33名、三重大学生2名、三重大学外国人留学生6名、ALT 8名の計49名の参加がありました。 パラオからは、高校生と学校関係者27名が参加しました。

内容                         

1)グループディスカッション
5回設けられたグループディスカッションでは、参加者の積極的な発言を促すために、グループ内発表、議論、意見集約、代表者発表、全員発表など、アウトプットに向けた段階的な構成としました。  

     HP1 HP2

グループディスカッション

2)講義
・太平洋島しょ国の環境問題
パブアニューギニア、ソロモン諸島の環境問題について、留学生が講演しました。両国とも豊かだった自然が、開発等により失われて環境問題になっていると紹介があり、その後、質疑応答を行い、理解を深めました。

     HP3  HP4

                    パブアニューギニア、ソロモン諸島の環境問題の講演

・四日市公害の歴史、ICETTの紹介、そしてパラオで取り組む廃棄物削減活動について、ICETTの職員が講演をおこないました。
四日市公害の歴史では、公害の原因、経過、患者、対策、長く続く公害克服について紹介しました。また、ICETTの紹介では、アジア太平洋地域を中心に世界各国から研修員を受け入れて環境保全技術の研修を行っていること、また、「パラオ国ガッパン州イボバン、アイメリーク州モンガミにおける官民協働ごみゼロ社会推進事業(JICA草の根技術協力)」で、環境を守るためにパラオの廃棄物削減を推進していることを紹介しました。

 3)パラオとの交流
パラオの2つの高校からは、学校紹介と廃棄物処理に関するプレゼンテーションがありました。また、参加校の一つである高田高校も学校紹介と、グループディスカッションでまとめた廃棄物処理の方法をプレゼンテーションしました。また、パラオ、日本の廃棄物を減らすための提言とディスカッションを行いました。

      HP5 HP6

 パラオの学校紹介とグループディスカッション

成果と展望

参加者が、英語を通して世界の環境問題について学び、発信することが出来ました。また、海外の環境問題について、その国の人たちから直接聞けたことは貴重な体験でした。
パラオとの交流で、参加者が異文化理解を深めたことからも、他の国とオンラインで交流することは有意義であると確認できました。
今回3回目となるグローバル環境セミナーの開催を通じて学んだ教訓を生かし、今後も三重県と協議を重ねて、参加者が学ぶ機会をより多く提供できる事業を行います。

 
[1] 2021年4月1日 開催がテレビ会議方式に変更