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明日の地球のために

ホーム > 研修・指導 > 国内受入研修・技術指導 > 平成28年度の事業 > 日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)により招聘事業を実施しました。

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掲載日:2017年1月27日

日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)により招聘事業を実施しました。

   国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が展開する日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)では日本への短期訪問を通じて未来を担うアジア地域及び日本の40歳以下の青少年を対象とした交流事業を実施しています。ICETTでは同事業の助成を受け、中国甘粛省より農業、食品生産分野に携わる研究者及び国内で新たに有機認証制度の確立を目指す行政官10名(内、1名は助成対象外)を招聘し、8日間の交流事業を実施しました。

 

 1. テーマ: 環境配慮型農業及び有機食品生産の促進

 2. 招聘期間:平成28年11月13日(日)~11月20日(日)

 3. 参加者:研究者及び行政官 計10名

 4. 背景

 中国の北西部に位置する中国甘粛省は、多様な気候の下で耐乾性作物の生産を中心とした農業が営まれており、その農作物は主に中国国内へと流通しています。近年では国内外からの安全で栄養価の高い健康的な食品への関心の高まりを受け、工業活動が他地域と比較すると活発ではない同省の農村地帯での環境配慮型農業や有機食品生産の実施に期待が寄せられています。今回の交流事業は甘粛省科学技術庁の下部組織である甘粛省生産促進センターからの「日本の環境配慮型農業の生産や生産物の流通、安全な食品生産のための取り組みなどを学びたい」との要望を受け、実施したものです。

  SSP2  SSP3

                                各見学先での様子

 5. 研修概要

 プログラム冒頭では日本の農業、食品に関連する法制度を学び、社会のニーズ変化に応じて基準が段階的に厳しいものとなり、新たな制度が構築されてきたことを理解しました。また中盤から後半にかけては、有機食品を生産する食品工場や科学技術を利用した農業施設を見学し、従事者の苦労や工夫、甘粛省での導入に係る課題などについて意見交換を行いました。

 有機食品は中国国内では需要は高いものの、「値段が高い」、「中国の認証制度は信頼性が低い」などの理由から流通量はまだ少ないとの事ですが、生産従事者の工夫、行政の取り組みなど、交流事業で学んだ内容が、今後甘粛省での生産活動や認証制度の確立に活用され、日本に輸入され食卓に並ぶ食品がより安全で美味しいものになることが大いに期待されます。

2016SSP1

    本事業では東海地域から関東地域までの、農業や有機食品生産に関わる関係機関の皆様に真摯にご対応いただきました。ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。