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明日の地球のために

ホーム > 情報提供・普及啓発 > 平成28年度の事業 > モンゴルの大気汚染対策~事例紹介~「どうなっとんの?モンゴルの大気」を開講しました。

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掲載日:2016年7月28日

ICETTの大気汚染対策支援を紹介、「どうなっとんの?モンゴルの大気」を開講しました。

ICETTは、四日市市 「エコパートナー」登録団体として、四日市市から委託を受け、一般市民向けに、環境学習を開催しました。

 開催日 : 平成28年7月16日(土)

 場 所 : 「四日市公害と環境未来館」 研修・実習室 (そらんぽ四日市 1階)

 標 題 : モンゴルの大気汚染対策~事例紹介 「どうなっとんの?モンゴルの大気」

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 今年2月に開講した、「エコパートナー国際・環境講座 ~ICETTから見える地球環境保全活動~」では、ICETTの国際支援活動の中でも特に、「中国」にスポットを当て、環境講座を開催しました。

  今回はその第2弾として、「モンゴルの大気汚染」を取り上げ、事業の進捗状況と成果、そしてモンゴルの風土や文化についても紹介しました。

 

H28.7.16_2

 

  ICETTは平成25年度に、モンゴルウランバートル市の大気汚染を軽減しようと、石炭ボイラーの代わりとして家畜糞を活用した、日本のバイオマスボイラーシステムの導入を目指し、現地で調査活動を実施しました(経済産業省委託)。

 本講座では、ICETTが現地で取り組んだ、燃料となる家畜糞の調査や、日本の設計で、低コストでバイオマスボイラーを製造することができる、現地企業の発掘等の調査活動について紹介しました。 また、現地での取り組みの一環として、モンゴル政府へ働きかけを行ったことで、日本の試験設備設置の受入先が決定するという成果を出すことができ、現在も試験設備設置のために必要な資金獲得を目指して日本政府に提案・交渉を行っていることについて報告しました。

H28.7.16._3

 

 

  そしてもう一つ、平成24年度~平成26年度においてICETTが行った、環境リーダーの育成やモデル地域・モデル学校の形成など、環境意識の啓発とその仕組み作りを目的とした支援事業((独)環境再生保全機構助成)も紹介しました。

 

  環境意識啓発上の課題を抱えるモンゴルでは、大気汚染と健康への影響の関連性を知るだけでなく、行政機関・ 教育機関・地域住民への必要な知識と意識を高めることが必要です。 ICETTは、住民による環境保全活動が根付くよう、大気の現状や汚染による影響などを自ら把握し、自主的に環境活動をおこなう「環境リーダー」を育成しました。 平成25年度には環境リーダー5人を日本に招き、ICETTで研修を行ったり、リーダー会での勉強会やセミナーを通して、活動の機運が一気に高まり、活動が今も尚続いている事を報告しました。 平成26年度にはウランバートル市の高校生10名を対象に、モンゴルの大気汚染を背景に、四日市公害の経験を踏まえた環境保全のプログラムとして訪日研修を行いました。 将来を担う若い世代にも環境保全の意識が芽生えたことも報告しました。

 

H28.7.16モンゴル講座4

 今回の環境講座の参加者の中には、高校生や企業の技術者出身の方、モンゴル出身の方などがおられ、バイオマスボイラーの発電量や発電所からの排煙についてなどの、技術に関する質問やアドバイスが出たほか、モンゴルに行かれたことのある方からの経験談で盛り上がりました。

 最後にはモンゴルからのお土産を賞品として、モンゴルの人達の生活に関連したクイズも実施しました。 クイズでは、『モンゴルでは足がぶつかると、知らない人とでも当たり前に握手をする』ということも紹介がありました。 それは、敵になる事を避けるための習慣とのことで、ICETTの職員がモンゴルに向かう飛行機の機内で、実際に握手を求められ、驚いたといった打ち明け話も添えられました。

  

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  またこのような機会があれば、別の国の情報を皆様にお届けしたいと思います。バヤルラー(ありがとうございました)!