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明日の地球のために

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掲載日:2021年12月13日

理事長挨拶

Rijicho_photo

理事長 一見 勝之
(三重県知事)


  ICETTは、環境保全に関する技術移転を通じて、諸外国及び我が国の環境問題を改善し、地球環境の保全及び世界経済の持続的な発展に資する事を目的に、産官学並びに地域の皆様の協力のもと1990年(平成2年)に設立され、2020年(令和2年)に30周年を迎えました。
 設立以来、四日市公害を改善する過程等で培われた我が国の環境保全技術を途上国等へ移転するため、海外から研修員を招いた研修や独自の環境技術を持った企業の海外展開支援など、さまざまな取組を行ってきました。

 近年、地球環境を取り巻く状況が大きく変化してきています。とりわけ、地球温暖化の影響による気候変動や、生態系や海洋環境へ大きな影響を与える海洋プラスチックごみへの対応は喫緊の課題となっており、日本を含めて各国での対応が求められています。
 これらの問題に対し、国は「2050年カーボンニュートラル宣言(2020年)」や「プラスチック資源循環戦略(2019年)」を策定し、問題解決に向けた取り組みを進めているところです。

 三重県においても、国のグリーン成長戦略などもふまえ、地域産業の成長にもつながるよう、「ゼロエミッションみえ」プロジェクトを含め、「三重県地球温暖化対策総合計画」、「三重県SDGs未来都市計画」に基づく脱炭素に向けた取組が進められようとしています。  

 このような地球環境を取り巻く世界的な情勢やそれに対応する国や地方の動向を踏まえ、ICETTでは近年、「脱炭素社会の実現」、「プラスチック資源循環の推進」を重点戦略と位置付け、具体的な取組を進めることとしています。
 取組にあたっては、これまでの活動で培ってきた国内外のネットワークを生かし、東南アジア諸国及び太平洋島嶼国を重点地域に据えて、これらの地域が直面している課題の解決に貢献していきたいと考えています。

  30年に及ぶ活動で蓄積された知識や経験を活用し、ICETTはこれからも地球環境保全技術移転の実践集団として、産学官の多様な関係者との連携を一層深めつつ、地球環境の保全並びに諸外国の環境改善に寄与する活動を進めてまいります。

 今後とも皆さまのご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。