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ホーム > 調査・研究 > 調査 > 令和元年度の事業 > 【報告】「太平洋島嶼国における環境ビジネスのポテンシャルを考えるセミナー・勉強会」を開催

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掲載日:2020年2月7日

【報告】「太平洋島嶼国における環境ビジネスのポテンシャルを考えるセミナー・勉強会」を開催しました 

概要

 ICETTは、プラスチック資源循環への取り組みとして、太平洋島嶼国を対象に優れた環境保全技術を有する企業の進出を支援すべく、令和2年2月4日に、「太平洋島嶼国における環境ビジネスのポテンシャルを考えるセミナー・勉強会」を愛知県名古屋市にて、開催しました。

 太平洋島嶼国については、一般概況も含めて、まだあまり十分な知見がありません。豊かな観光資源に恵まれている一方、人口増加や地球温暖化のインパクトを受け易く、環境保全への配慮が必要な地域です。

 今回はそういった地域での環境ビジネス、特に廃棄物関連ビジネスのポテンシャルを企業様と共に考えてみました。

開催日時: 2020年2月4日(火) 13時30分~16時30分

開催場所: NAGOYA INNOVATOR’S GARAGE
        (ナゴヤ イノベーターズガレージ)コラボレーションエリア
        愛知県名古屋市中区栄3-18-1ナディアパーク4F

主   催: 公益財団法人 国際環境技術移転センター(ICETT)

後   援: 一般社団法人 中部経済連合会
        独立行政法人国際協力機構(JICA)中部センター
        日本貿易振興機構(ジェトロ)地域統括センター(中部)

出席者数: 第1部)セミナー参加 27社・機関、35名  第2部)勉強会参加 21社・機関、26名 

  開会の挨拶

                          ICETT長谷川専務理事より、開会の挨拶

【第1部】セミナー: 太平洋島嶼国における開発と環境、日本企業の進出事業について

第1部のセミナーでは、太平洋島嶼国についての概観を開発や観光、廃棄物管理、投資の視点から3名の講師にご講演頂きました。

1.「太平洋島嶼国における開発の状況」
  名古屋大学大学院 国際開発研究科 教授 梅村 哲夫 氏

  内容:太平洋島嶼国の特徴と問題点、フィジー・サモア・バヌアツの歴史や輸出、環境関連プロジェクトの事例等

2.「太平洋島嶼国における廃棄物管理の現状とJICAの取組」
  国際協力機構(JICA)地球環境部 環境管理グループ 環境管理第一チーム 小岩 謙一郎 氏

  内容:太平洋島嶼国の廃棄物問題、廃棄物問題におけるJICAの取り組み等

3.「太平洋島嶼国での事業活動について~その魅力と留意点等~」
  国際機関 太平洋諸島センター(PIC)所長 斎藤 龍三 氏

  内容:太平洋島嶼国でのビジネスのポイント(環境ビジネス、社会実験、ローテク産業、事業投資のポイント)等

梅村氏 小岩氏 斎藤氏

名古屋大学大学院 教授 梅村氏

JICA 小岩氏

PIC 所長 斎藤氏

 

【第2部】第一回勉強会: 太平洋島嶼国における環境ビジネスの案件形成に向けて

第2部の勉強会では、より具体的なビジネスのイメージを掴むべく、初めに各参加者の自己紹介を行い、続いて支援制度の紹介や、参加者と案件化に向けた情報交換を行いました。

1.ICETTの案件形成に向けた計画について (ICETT 事業企画課長 南川 惠津子)

 内容:太平洋島嶼国における廃棄物に関する基礎指標、パラオにおけるICETTのJICA「草の根事業」による取り組みの
     紹介、案件形成に関わる企業の募集

2.中小企業・SDGsビジネス支援事業の概要について
  国際協力機構(JICA)中部センター 連携推進課 伊藤 雅治氏

  内容:支援制度の紹介、環境分野の採択事例等の紹介

ICETT南川

伊藤氏

  ICETT 南川

JICA中部 伊藤氏

  事前に行った参加者アンケート結果では、多くの方から「島嶼国の現状が理解が出来た」という評価を得た他、具体的には、「コミュニティ単位のごみ処理にわが社の製品は貢献できそうである。」「スケールメリットや、投資に見合った回収が出来るのかが不明である」等沢山のコメントを頂きました。

 ご参加いただきました皆様、また後援や周知活動にご協力くださいました各関係機関にこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。