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ホーム > 調査・研究 > 調査 > 平成30年度の事業 > 【報告】「地域中核企業創出・支援事業」(中部地域環境産業振興事業(ネットワーク型))

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掲載日:2019年5月15日

【報告】 平成30年度「地域中核企業創出・支援事業」
   (中部地域環境産業振興事業(ネットワーク型))[中部経済産業局委託]

概 要

 この事業は、中部地域の環境産業企業群に対し、「環境技術を活用した国内外における市場開拓支援」や「環境技術の高度化等支援」を促進するため、産学官民が連携し、研究会、セミナー、国内外でのマッチング機会等を提供することにより、約50社の有望企業群のネットワーク構築を強化し、中核企業の育成と新たな中核候補企業の創出に繋げることを目的に事業を実施しました。
実施期間:平成30年6月13日~平成31年3月15日

背景と目的

 中部地域は、自動車や航空機をはじめとするものづくり産業(動脈産業)と高度な環境対策技術を有する企業群(動脈産業)とが集積し、強みとなっています。平成24年度以降、中部経済産業局の中小企業等産業公害防止対策調査「中部地域における産業公害防止技術等を活かした環境ビジネスの地域展開・海外展開調査」により、中部地域内には約400社の環境ビジネスに取り組む企業があることを把握しています。
 この事業は、上記の背景のもと、「環境技術を活用した国内外における市場開拓支援」や「環境技術の高度化等支援」を促進するため、産学官民が連携し、研究会、セミナー、国内外でのマッチング機会等を提供することにより、約50社の有望企業群のネットワーク構築を強化し、中核企業の育成と新たな中核候補企業の創出に繋げることを目的に事業を実施しました。

内 容

1)大企業とのオープンイノベーション・マッチングの実施
 環境産業企業の事業展開として大企業との連携を目的に、大阪ガス株式会社から、「技術ニーズの発信」「技術シーズを持つ企業との面談」を行いました。

 

2)管内他機関との企業交流会の実施
 名古屋商工会議所、豊田市及び中部経済産業局が組織する環境産業企業団体間との交流会を開催し、各企業が有する技術シーズの紹介等を通じて、地域内企業間事業連携の促進支援を行いました。

 

3)タイ王国への事業展開支援タイ(バンコク)でのセミナー
 産業発展が著しく環境問題が顕在化しているタイ王国は、環境産業企業の事業展開の対象国として有望なことから事業展開に向けた勉強会を日本国内で開催し、また、首都バンコクで技術紹介セミナーと商談会を行いました。


4)ベトナム社会主義共和国への事業展開支援バリアブンタウ省との政策対話
 平成26年度から3回のミッション派遣、平成28年度からはバリアブンタウ省における魚粉の加工工場の臭気対策の技術支援、平成29年度には省政府トップ等を招聘し、平成30年には政策対話のための2回のベトナム訪問と、省環境担当行政官らの名古屋市での研修・視察等を実施しました。


5)CFRPリサイクル意見交換会の実施
 炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber-Reinforced Plastics)材のリサイクルを推進するための課題について、関係者の連携強化に向けた方策等を議論するため、平成29年度に引き続き、CFRPリサイクル意見交換会を開催しました。

 

6)資源循環型ビジネス展開セミナーの実施CFRPリサイクルセミナー
 中部地域には動脈産業と静脈産業が多数あり、これら動静脈産業関係者を支援する施策の一環として、平成30年度には2回のCFRPリサイクルセミナーと、太陽光パネルリサイクルセミナーを開催しました。

 成果と展望

 各種セミナー等では、多くの企業に参加していただくことができ、この事業での取り組みが企業間連携や産学連携の一助となることが期待されます。また、海外への支援においては、現地での契約締結の事案も現れはじめるとともに、海外行政機関との良好な関係も維持することができました。
 引き続き、国内外の販路拡大支援や技術連携先の発掘・確立等を推進することができるように取り組んでいきます。